今日パリ大学の教授から聞いたレクチャーが面白かった。芸術学部学生の創作プロセスの「認知と感情」を調べたところ、優秀な者は「創作中は幸せ。でも作業が終わると自分の作品に納得できない」気持ちを表明するのに対して、優秀でない者は「創作中は苦しい。でも作業が終わると満足」だという。
— Yuri Kinugawa (@yurimpro) 2015年7月21日
おー、実に示唆に富んだツイートですね。わかる。思い当たる。
- 優秀な者「創作中は幸せ。でも作業が終わると自分の作品に納得できない」
- 優秀でない者「創作中は苦しい。でも作業が終わると満足」
つまり、やってて楽しくないものは向いてないもの、ってことですよね。ぼくはクリエイターじゃないですけど、ぼくの仕事に当てはめてみると確実に後者のパターンなので、ぼくは仕事に向いてないんだなぁと改めて思いました(笑)。働かないで暮らしたい。
ここで「創作中は幸せで、作業が終わると満足な自分はどうなんだ」という人が現れます。それは、人としては幸福だろうとは思うんですけど、ここで話題にしているのは優秀さについてなので。そんなに、毎回、いい作品ができるのかね?ってことですよね。めっちゃ天才ならあり得るかもですが、そうでなければ、自分の作品に厳しい目を向けることができてない、ということかもしれない。もちろん、優秀な人も、時々は作業が終わって満足することもあるでしょう。
創作中は苦しくて、作業が終わると納得できない人は? ほうっておくしかなさそうです。どうしてあげることもできない。
そしてこれを人生に当てはめてしまうのです。ぼくは生きてて幸せですけど、でも最後の最後に「納得できない」ってことがやって来るんだろうか。作業が終わるってのは時間の外の話だから、そういう経験はしなくて済むんですかね。
まぁでもこのツイート、あんまり付け加えることないですね。なんか言っても蛇足で、もとの文章を噛みしめたほうがいい気がします。