すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

とつぜん童話、のわけ

「童話のつくり方」という本を読んで、自分にも童話が書けそうな気がしたので書きました。

この本の第一章のタイトルはこうです。「この本を読めば、明日から、すぐに童話作家になれる。そして、世界であなたしか書けない一冊を書くことができる」 うっさんくせ〓!って思うのが普通(というか……全員?)でしょう。でも、ここで素直にだまされてみるのが、うまいやりかたです。この本は、どうすれば童話になるかってロジックも書いてあるけど、一方ではなんとか敷居を低くしようとすることにも力がかなり使われています。それは、1と10には大した差はないけど、0と1には無限の差がある、ってことなんだと思う。とにかくなんでもいいから書け。書けば、何かが掴める。そしてそこからまた進んでいける。そういう著者のメッセージを感じました。

そして、「なんかの話の続きを書いてみよう、楽だから」みたいなのにノセられて、「うさかめ2(仮)」を書いてみたわけです。実際に「童話のつくり方」を読んだ翌日です。そしてうさぎとかめ……。うちの知ってる話は「うさぎとかめが競争して、途中で寝たうさぎが負ける」と、これだけです。他の要素は全部忘れてました、競争になった理由さえも。ほんとはウサギはかなり嫌なやつです(笑) カメは何の謂われもないのに、足が遅いのをいきなりウサギに非難されるわけです。でもカメも負けずに変なキャラ。「だったら競争してみよう」ってお前さぁ、まともにやったら勝てるわけないだろう?(笑) このへん、原作はツッコミどころ満載です。

うちが「うさかめ2(仮)」を書いたときは、原作がこんなだったなんて知らなくて(すっかり忘れてて)、「ウサギは1回負けただけなのに何百年も『うさぎだめ〓』って言われ続けて可愛そうだなぁ」って思って、ウサギの名誉回復のために何か書こうと思ったんでした(笑) 実際イソップ童話の成立は紀元前だって話もあるので、何百年どころじゃないかも。

なんで童話なのか? 長いのはどうも書けそうにない、と思っているからです。「童話のつくり方」の著者も、ミリオンセラー・ロングセラーをいくつも持つ童話作家の方ですが、文を書き始めた動機は芥川龍之介を読んで「こんな短くていいなら自分でも書ける」と思ったからだそうです。だからいいんです(笑)

で、「うさかめ2(仮)」は友人Yにけっこうきびしく批評されたので、ちょっとしょんぼりです(笑) まぁ、「おはなし」を作ってみたのはほんとに生まれて初めてなんで、これぐらいで勘弁してやってくれー。次はもうすこしがんばります。