すべての夢のたび。

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椎名林檎『宗教』

椎名林檎のアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』の壱曲目、『宗教』を、もうそのまま解釈してみました。原曲の歌詞はこの辺から。


宗教(口誤訳)

誰か僕に簡単に天国へ行ける方法を教えてくれないか?
オウムみたいのでも幸福の科学みたいのでも構わないよ。
まぁなるべくなら教義が厳しくないのがいいね。
後払いで頼むよ。少しくらい後悔することになってもいいさ。

(力の限り布教に励め)(休むことなく歩み続けろ)

僕にぴったり来るような教えが、どこに行っても見つからないんだ。
どうしてだろう。世の中にはこんなにもモノが溢れかえってるっていうのに。
読み切れぬほどの教典の山。読み終わる前に死んだらどうなっちまうんだ?

そうして僕はとある教団に身を寄せ、いくらかの歳月が流れた。
教団内ではそれなりの地位になり、教えを請う人も来るようになった。
でも僕のような人間は過去にもたびたび現れたようだ。
“どうせまた、モノにはならないんだろう?”

(イヌの従順さでそれに仕えよ)(全てを受け入れてそれに殉ぜよ)

魂は永遠なのかどうか、いつになっても確信が持てないんだ。
どうしてだろう。僕ほど敬虔な信者もそうはいないと自負しているのだけれど。
まぁいいさ。鳴くのは弱いイヌだと昔から決まっているじゃないか。言う者は識らず、識る者は言わず、ってことだ。

いつの間にこんなに年を食ってしまったんだろうか。僕の心もあの空のように虚ろだ。
この世界に配置された“僕”という存在。どんな意味があったのか気づいてしまうのが怖い。
「我を見習え」という教祖だらけ。ただただ盲従する信者だらけ。
世の終わりまで続いていくこれらの営み…。それが“宗教”ということなのか?


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原曲の「カッコ内の言葉」はあんまり含蓄深いんで訳しませんでした。というか訳す必要もないほど本質を突いちゃってるんで。元の歌詞で味わってみてください。「湯呑勘定」の意味がわからなくてはてなで質問したらすぐ教えてくれた人がいてびっくり。でも結局うまく使えずに適当に収めてしまいました。もっといい解釈求む。

というか今回は惨敗ですか!? 天才と対峙しても勝てっこないんだけど、それでも前回(東京事変の群青日和)はいくつか見せ場は作れたとは思うんだけどなぁ。まぁまた次回なにかにチャレンジしてみます。