すべての夢のたび。

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やがて暮れる世界

ヨコハマ買い出し紀行 (14) (アフタヌーンKC (1176))

ヨコハマ買い出し紀行 (14) (アフタヌーンKC (1176))


なんか、完結していた。この巻は時間の飛び方がすごい。「おうおう、マッキちゃんヨウ、まぁおっきくなっちゃってヨウ!」ってなにそれどこの田舎の親父?って感じですよ。

ヨコ出しは自分の中ではほかと比べられない漫画になったなぁ。飛び抜けて素晴らしい、というより、もちろんそれもあるのだけど、もうこのあとこういう雰囲気の漫画は出てこないのではないか?という感じ。世界が、すごくあって。触れられなくなるのがほんとうに惜しい(そしてこの漫画を「癒し系」とかいう人の感覚は理解できない)。でも、悠久を封じ込めるのに成功した、って感じですね、この作品は。アルファさんは(さん付けで呼びたくなる)このまま世界を見ていくのだろう。

けれど、うちらのいるこの世界も、まぁ同じだよな、って思う。地球が、あと何億年もつのか知らないけど、その中で人間の文明が存在していた期間なんて、ほんのわずかじゃないですか。たとえば地球をその初めから終わりまでビデオに撮ったとして、それを2時間くらいに圧縮したら、数万年とか、まばたきの間ですよ? 「あ、いまなんか光らなかった?」「え? どこどこ? わかんなかった」くらいのもんです。そんな短い一瞬の中で、騒いだり、泣いたり笑ったり、なにがほんとうなんだろう?とか考え込んだりしてるんだなーって。