すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

自由意思についてあなたの知らない本当にあったくらくらする話

やれやれ、例え話をするのも許されない(笑)。


で、fukkenさんからトラックバックをいただきました(ありがとうございます)。

この本によると、人間が何かをする、とこころの中で「決める」数秒前に、既に脳の中ではその決定は下されているらしい。行動に先行して、どころか、意思に先行して脳は決定を下している。

「この本」とは、「脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!?」だそうです。で、たぶんその元になった実験について書いてあるのがこちらの本です。(未読です)


マインド・タイム 脳と意識の時間

マインド・タイム 脳と意識の時間


リベット博士の実験はその筋では有名らしいのですが(自分も一度ここで書いたことがある)、知らない人のほうがずっと多いと思うので、どんなものか引用してみますね。

これに対し,1つの面白い実験結果がある。人が指を動かそうとするとき,脳の中の,「動かそう」と意図する働きを担う部分と,筋肉を動かそうと指令する運動神経が,どんなタイミングで活動するかを計測したカリフォルニア大のリベット博士の実験だ。結果は実に意外だった。筋肉を動かすための運動神経の指令は,心が「動かそう」と意図する脳活動よりも,0.5秒も先だというのだ。常識的に考えると,まず人の心の「意識」が「動かそう」と決断し,それにしたがって体が動くと予想されるのに,結果は何と逆なのだ。


リベット博士は、人が“指を動かそう”と考えてから実際に指が動くまでに、どのくらいのタイムラグがあるのかを測ろうと実験していました。で、その結果、「運動神経に指令が出てから0.5秒も後に、人は“指を動かそう”と思うらしい」という、“思いも寄らぬ”現象を観測してしまったわけです。こりゃーびっくりしたでしょうねぇ……。

あなたは、指を動かせますよね? では動かしてみてください。その時、あなたが“指を動かそう”と意思するよりも0.5秒も先に、あなたの脳は指を動かす準備を始めているのです。もちろんリベット博士がこの実験結果を発表したときはとんでもなく大騒ぎになりました。そして「そんな馬鹿げたことは絶対ありえない」と追試につぐ追試が行われたのですが、やっぱりみな同じ結果、「意思するほうが後」という結果になってしまったとのことです。

そして今回は残念ながら例え話じゃなくて、ほんとうの話です。ちなみにリベット博士自身は、自分が行った実験の結果にも関わらず「自由意思はあるよ」派らしいのですが、上記の本の中でのその理屈は、ちょっと苦しいものになっているそうです。