報酬系とは、ヒト・動物の脳において、欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快の感覚を与える神経系のことである。
いわゆる快楽中枢ってやつですね。ネズミとかサルのその部分に電極を刺して、自分で電流を流せるスイッチを与えてやると、もう死ぬまでずっと押し続けてしまうとか言われてます。
ぼくはどうも右寄りです。右はわかりやすい。スポーツとか興味ないけど、イチローや中村俊輔の活躍のニュースは好き。オリンピックも全く見ないけど、入賞したってニュースは好き。今日だと、ツール・ド・フランスの第2ステージ5位になった新城(あらしろ)さん。これ、マジ快挙ですよねぇ。
ノーベル賞もうれしいし、村上春樹もうれしいし、日本製品や文化が褒められるのもうれしい。漫画・アニメとかはちょっと良く言われすぎなんじゃないかなぁって思ってしまうくらい。まぁ、実際にはどれもこれも、ぼくがなんかしたわけではぜんぜんないんですけどね。でも、そういうところから、ふふん、という気分を簡単に得られる。
そういうのばっかりじゃなくて、四季の風景とか神社仏閣とか、しきたりとかことばとかたべものとか、そういったものも好きです。日本人で良かったと思う。でも、ここらへんのものについては、それが日本的なものだから好きなのか？と言われるとはっきりしない。生まれたときからあったものに親しみを感じるのは誰でもそうだと思うし、それ以上のものがあるのかと問われると正直わからない。もし、どこか欧米の先進国の不自由ない階級に自分が生まれていたのなら、特に不満なくそれなりにその環境に愛着を持って暮らせているのではないか？
対して、ヒダリっかわの人はどうなんだろー？と思う。右は想像つくけどヒダリはよくわからない。日の丸を見、君が代を聞きする度に"イラッ"ときてるんだとしたら、ニッポン住みにくそうですよねぇ。生まれ住んでいる国自体不満とか。そしてそのマイナス分を補填しなお生きていくに充分な量の「快の感覚」をどこから得ているのだろう？ 弱者の味方であるという自負や、謝罪すべき所はそうする誠実さの自認。正義はこちらであるという自信。そういったことすべてを解っている、という優越。そのあたりが満足感に繫がって報酬系を刺激してるのかな。想像ですが。きっと聞いたらもっと難しい答えが返ってくるんでしょうけど。
ちなみにぼくの場合、あーなんか右寄りになってきたわー、と自覚してきたのはここ数年のことです。昔って、中韓の反日が報道されることってあまりなかった……ですよねえ？ ヒダリからぐいぐい押されて右に来てしまった感。ぼくの中国のイメージは、いわゆる中国4000年、とってもステレオタイプなものでした。中華料理・チャイナドレスに雑技団・シルクロードと万里の長城・烏龍茶。日本の大先輩の、思想と歴史の、尊敬できる国。そんな感じでした(韓国は特に印象なかったw)。でも最近になって急速にイメージ悪化したなぁ。先輩さいきんちょっとおかしいッスよ、って感じですね。いや、言う人は「昔からそうだったよ」って言うんでしょうけど。けれど、お隣の、13億人いる国、無視できるわけないですよね。うまくやってかなくちゃいかんなぁと思います。
