すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

胃カメラ飲んだ

会社の健康診断で「胃になんかあるから胃カメラ飲んでらー」と言われまして、行ってきました。

とりあえず、近所の胃カメラやってる医院に電話したところ、いっぺん来て診察受けてから検査日決めますとのことだったので、行って、予約して、検査日が来たのです。胃カメラはおそろしいものだー、という先入観があったのですが、最近は静脈麻酔をやってもらってなんだかわからぬうちに終了、というやり方があるそうなので、それでやってもらいました。タオルを持ってきてくださいと言われたのでそうした。

で、「これに着替えてください」と検査着の上下を渡されて、医院のすみっこの更衣室で着替えて病人気分。「胃液を流す薬です」と、白く濁った液体をひとくち分くらい飲まされる。さらさらでほんのり甘い。それからストレッチャーで横になる。病人気分アップ。「喉の麻酔です」と、蜂蜜の小瓶っぽい容器から、透明で粘度の高い液体をスプーンでひとさじ口の中に垂らされる。ごく微かに甘い気がするがほとんど味はない。「飲み込まないで喉の奥に5分溜めて置いてください」と、いきなり高難度の要求。喉の奥ってどこだ。どう見てもここは口の奥って感じのところにしかいかない気がする。

それから静脈麻酔の針を刺される。自分はどうも血管が見えにくいのか、あちこち腕を触られまくった挙げ句、一回刺したところを抜かれてもう一度刺しなおされた。場所は肘と手首の丁度中間あたりの、正面よりちょい外側。腕を輪切りにしたら11時くらいの位置。ぴりぴりしてちょっと痛む。「では検査室へ移動します」ということでストレッチャーを押されて移動。天井が流れていき、手術されるひと気分が盛り上がる。

「5分経ったので喉の麻酔は飲んじゃってください」と言われ、飲み込む。ほんとに効いてるのかこれ。検査医の人が来た。90度横向いて寝るように言われ、そうする。「喉が麻酔で麻痺してて唾液が溜まるとむせるから、溜まったら吐き出しちゃってください」と、頭のとこに持参したタオルを敷かれ、さらに病院でよく見る銀のトレイみたいのを置かれる。しかしふつうに唾飲み込めるんですけど……。ほんとに、麻酔効いてるのかこれ?? 口にマウスピースを咥えさせられる。プラスチック製で、胃カメラのチューブ通すための穴が開いている。右腕に血圧計と、左手の人差し指に脈を測るクリップみたいのを取り付けられ、「では麻酔開始します」ということで、左腕に刺した針に繫がった注射器から液体が流し込まれた。

それでですね。検査が終わるまで起きてはいたんですが、記憶が超飛び飛びでその後はよくわからないのですよ。静脈麻酔の効き方は個人差があるようで、完全に眠ってしまう人もいれば、半覚醒でうとうと状態の人もいるらしい。自分の場合は、検査を受けている最中は意識があったのだけど、それがどうやらその後に記憶としてちゃんと定着しなかった、というような印象。終わりましたー、という声も聞いたし、その後またストレッチャーを押されて部屋に戻り、じゃ麻酔抜けるまで1時間くらい休んでてください、と言われて返事をしたのも覚えている。けれど検査時間がどれくらいだったのかはさっぱりわからない。懸念していた喉の麻酔はちゃんと効いていたようで、痛みはまったくなかった。

で、その後、静脈麻酔のせいもあったのだと思うけど、すっかり寝入ってしまう。多分1.5時間ぐらいは寝ていたと思う。「起きられますかー?」の声で身を起こして床に立とうとしたけど、麻酔が抜けきってないようで体が重くちょっとふらつく(当日は車の運転は禁止とされている)。着替えて、待合室に戻り、少し待ってから検査結果を聞いた。なんでもなし。きれいな胃。いったいなんだったのか。写真を見せてもらった。初めて見る自分の胃に、こんなにはっきり撮れるもんなのか、とちょっと驚く。これはガツだなー、とか思う。20枚近く写真を撮られており、いつの間に……という感じ。写真をもらって検査費払って医院を後に。16時間以上絶食していたので早速ご飯食べに行きました。

まぁそんなふうで、静脈麻酔さえあれば胃カメラ恐るるに足らず!という結論でした。ちなみに検査費は2-3000円上がるようですが、そのくらいならいいんじゃないかと。人によっては半覚醒状態中にあれこれしゃべり出す場合もあるようです。自分がどうだったのかは知らない。