すべての夢のたび。

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ブラック・スワンを読み途中

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質


あのfinalventさんがなにやらショックを受けていらっしゃるらしい様子を見て、すごい気になって即買ってきました。いま上巻の2/3くらいまで読んだ。

確かに面白い。とても面白い。けど、ぼくに対しては世界の新しい見方をもたらすような本では多分なさそう。"ブラック・スワン"―不確実性/予測不能のリスク/世界の外側から突然現れて、ゲームの展開をまるごと書き換えてしまうもの―は、実はそんなに普通と掛け離れた考え方でもない。だって、みんな、待ち望んでるでしょう? 大地震とか、戦争が起きないかなとか、宇宙人が来ないかなとかさ、そういうのを。それによって、この世界にリセットが掛かってくれることを。

この本の存在そのものがブラック・スワン的です。つまり、ビジネス書とか自己啓発書とか、ライフハックとかすぐわかる○○とか、その手合いの本が好きな人は、読むべき。そういうの100冊とこの上下巻はたぶん釣り合う本です。つーかこれ読まないとバランスが崩れてるまま。

あと、これ、前に紹介した単純な脳、複雑な「私」』とセットで読むといいと思います。『ブラック・スワン』的事態がなぜ起こるのかを『単純な脳、複雑な「私」』が説明し、『単純な脳、複雑な「私」』の結果世界がどうなるのかを『ブラック・スワン』が説明する。そういうふうに、補い合う内容になっている気がします。

途中までしか読んでないのに紹介エントリ。それは、この本のこの先の展開自体には黒い白鳥は現れないだろう、という予測に基づいてのものです。や、もしもこれで予想も付かないような結末に落ち着くのだとしたら、喜んでもう一本エントリ書きますよ。