すべての夢のたび。

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強行採決☆審議拒否

攻守逆転し、連日の「民主党による強行採決」と「自民党による審議拒否」という、パラレルワールドにでも迷い込んだかのような、新鮮かつ見飽きた光景が繰り広げられております。

(審議拒否という批判があるが)私たちが審議を拒否しているわけではありません。私たちは条件を提示して、与党が早くその条件を満たして審議に入りたいと思っています。(中略)真面目に議論しようと思っている人間を欺くような話が次々出てくるものですから、その新しい状況に対して適切に行動していると思います。

厳しい経済状況のもと、国民は大変な努力をしているのに政治があまりにも国民からかけ離れている。(強行採決は)国民を愚弄する行為だ。

(強行採決をどんどん行ってくる与党について)政権の末期症状、自民党の末期症状の断末魔の声が聞こえてくる感じがした。

(与党が強行採決に踏み切ったことについて)誠に無謀な、めちゃくちゃな安倍強権イズムというべきやり方によって、委員会が蹂躙される形になった。

さきの通常国会で安倍自公政権は、数におごり強行採決を繰り返して、議会制民主政治を危うくしました。


これ全部、鳩山首相の野党時代の発言だそうです。これだけ強烈に批判しておいて、与党になったら自分も同じ事をやるという。強行採決は国民を愚弄し、政権末期で、委員会を蹂躙し、議会制民主主義を危うくするらしいですよ。

しかしまぁ、今回の件ではっきりしたことがあります。つまるところ、強行採決ってのは「自民党が好んで使用する卑怯な手法」だったというわけでなく、単に「与党にとっては極めて有効な常套手段」なのだということ(そして審議拒否は野党にとってそうであった、と)。結局、ただそれだけなんだろうと思います。別に民主党がやったからといって責められるようなことでもない。

そして、他人に厳しく自分に甘いことについても、みんなほんとはそうしたいと思いつつ人の目を気にしてふつうはやれないところを、やっちゃってますよと。これをダブスタと批判するのは容易いですが、常識やこちらの予想を軽々と飛び越えて見せるその様を見て、むしろ呆として感嘆したり、シビれたり憧れたりするべき契機なのかも知れないと、そのように思うのです。