すべての夢のたび。

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あなたのPCにホンモノの乱数を!

量子乱数ジェネレータは、科学的調査だけでなく、暗号データ保護、通信、コンピューターシミュレーション、銀行業務のためのPIN番号とTAN番号生産、プリペイド利用、 宝くじ等のアプリケーションのために開発されました。

ジェネレータはUSBポートを通してACコンピュータに接続している独立型、もしくはOEMコネクタによってプリント回路基板に直接付けることができます。ドライバーと付属ソフトウェアは、特定のアプリケーションとMS-WindowsとLinuxオペレーティングシステムのもとで乱数のテストを開発することができるユーザーに提供されます。


そういうものが既にある、と本で紹介されていたので検索したら引っかかった。なんとジェトロの引き合い案件DBに「量子乱数ジェネレータ」が載っておりました。


いくらかコンピュータに詳しい人なら知っている通り、PCなどが生成する乱数は擬似乱数であり、「乱数のタネ」から規則に従って計算を実行しソレっぽい数字列が出力される、というものです。最初の乱数のタネが同じなら出てくる乱数っぽい数字も同じ。というか、コンピュータはそういうのが仕事なのですね。入力が同じなら出力も毎回同じになる。たとえばお金の計算をした結果が毎回違うんじゃ困るわけですから。

でも、世の中には本物の乱数がどうしても必要な場合もある。たとえば上で挙げられているような例ですね。通信の暗号化に使われる鍵の数字や宝くじの当たり番号に"規則"が発見されたらマズいわけです。また、コンピュータシミュレーションに擬似乱数を使ったら結果に偏りがでてきてしまうかもしれません。

そこでですね、こちらの商品、量子乱数ジェネレータを皆様にお薦めさせていただきたいわけでございます。こちら、乱数の生成方式になんと量子力学を応用しております。つまりですね、あれです、有名なあれ。「量子の状態は確率的にしか予測できず、またその結果は観測するまで定まらない」というあれです。要するにこちらは「USB接続可能な神のサイコロ」でございます。それが今ならたったの1600米ドル!のお手頃価格でお客様のお手元にお届けすることが可能となっております。


カイジいみねーなー、って感じのこの商品。まぁ実際には10個単位で販売、って書いてありますが。秋葉で売ったらそれぐらい売れる気もするので誰か輸入しませんか。なんとなくワクワクしますよね。このガジェットは、因果関係がこちらとは切れてる、つまり箱の中は独立したひとつの小さな世界なわけですよ。それを所有できる喜び、でしょうか?

にしても、中のつくりはどんななんでしょうね。レーザー発振器とか入ってるのか。もしかして4ビットマイコンがぽつんと入ってるだけなのかもしれないけど、箱を開けて観測するまで中の状態は判らない、ということなのかも知れません。


写真ありました、こんなです。まさかUSBバスパワー駆動なの!?