すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

偏見と共に生きる

先日Twitterでいきなり、知らない人から「根拠は?偏見じゃないかそりゃ?」というreplyが届きました。なんのこと?と返したんだけど、後で見たらこの人は「双極性障害(うつ病の一種)」で、少し前のぼくの「首相はアスペルガーかなんかか。」というつぶやきへのreplyだったらしい。アスペルガーというキーワードでつぶやきを検索してて引っかかったんだろうと思います。

さて、「首相はアスペルガーかなんかか。」というつぶやきは、偏見なんだろうか?

「偏見」をiPhoneの大辞林で引いてみます。

へん けん【偏見】
かたよった見方。ゆがめられた考え方・知識にもとづき、客観的根拠がないのに、特定の個人・集団などに対して抱く非好意的な意見や判断、またそれにともなう感情。「―をいだく」「人種的―」

「特定の個人・集団などに対して抱く非好意的な意見や判断、またそれにともなう感情」という部分については、確かに間違いないと思う(笑)。ぼくは首相に対してよい感情を持っていない。それでは、それは「ゆがめられた考え方・知識にもとづき、客観的根拠がない」のだろうか?

ぼくのアスペルガーについての知識はわずかなものです。知的レベルには問題がないけれど、他人の考えや感情等を想像することが難しく、コミュニケーションに問題を引き起こす軽度の発達障害、と言ったあたりです。

で、「首相はアスペルガー」は、鳩山首相の言動からの連想です。税金問題や野党を非難する時の、過去の自分のことをまるで棚上げした発言。米軍基地移転問題での米国や国内候補地をやきもきさせる発言。ハイチ地震直後の「地球から見れば人間がいなくなるのが一番優しい」発言。会談内容を独自に解釈して説明し、あとで食い違いを指摘されることしばしば……。

先日首相はガンジーによる「七つの社会的大罪」を施政方針演説に引用し、その中に「労働なき富」という"罪"がありました。当然野党からは"おまえのことだろう"と反発があったのですが、実は与党内でも事前に演説内容の問題を指摘されていたそうです。しかし首相は「ガンジーの言うことが間違っているとでも言うのか!」と押し切ったとのこと。いや、そういう話じゃなくって、あんたガンジーじゃないだろっていう……。

この「労働なき富」発言の件について、ぼくは「アスペじゃないの」と言ったわけです。この人の「空気の読めなさ加減」は、実は、そうなんじゃないかっていう。そして、そう考えたのはぼくだけではなく「鳩山 アスペルガー」で検索すると多くのエントリがヒットします。

さて、それでも「ゆがめられた考え方・知識にもとづき、客観的根拠がない」と言われてしまうのでしょうか。ぼくのアスペルガーについての知識は大雑把だけど実用上そんなハズしていないと思うし、首相が疑われることに「客観的根拠がない」わけでもないんじゃないかと思います。

それならばぼくの発言は偏見ではなかったか? どうなんでしょうか。ぼくは上に挙げたような論拠を元に、「ぼくの発言は偏見ではありません」と弁護することはとりあえず可能ではないか、と思います。しかしぼくにreplyを送って来た人は、そもそもぼくが抗弁した箇所について「偏見だ」と言ったのか? なんとなく違うような感じもしますが、はっきりはわかりません(わかる人は指摘してください)。そして、ぼくの「首相はアスペルガーかなんかか。」というつぶやきには「悪気はなかった」のでしょうか? いえ、本人だから分かりますがそんなことはなく、もちろん自覚的に悪意を込めたつぶやきだったのです。

たぶん続きます。