すべての夢のたび。

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またまた読んでる

生と死の境界―「臨死体験」を科学する

生と死の境界―「臨死体験」を科学する


先の『意識』がとてもよかったので続けて買ってみました。ただこれはかなり古い本、発行が1996年です。まだ読み始めたばかり。

臨死体験については、民族や宗教に関わらず体験内容にある程度一貫性が見られる、ということが以前から言われていました。曰く、自分の肉体を上から見る、長いトンネルを通る、光を見る、死んだ身内や"導き手"に会う、とても安らかな気持ちになる、等々。

そういった話は以前から耳にしていました。でも次の話はこの本で初めて知った。「成人後臨死体験をした者は、子供時代に、肉体的、精神的、性的虐待を受けたり、病気がちだったり、家庭生活に問題があったりしたと答えた者が多かった」という研究があるのだそうです。

これはどういうことか? こういう辛い体験、危機的な体験に遭った子供は、その状況を、心を閉じ込めたり遊離させるようなことでやり過ごす、そういうテクニック?を身に付けることがある、と(それがあまりに進んでしまうと離人症になったりするらしいのですが)。同じように、「死」という危機が身に迫ったとき、無意識にそのテクニックが発動してるのではないか? と、そんなふうな考え方もあるようです。

とは言えまだほんのさわりの部分なので、この先どんなほうへ話が転がっていくのかわかりません。もっとも、この人の場合、オカルトチックに「それはある」って結論にだけは絶対なりそうにないですが。