すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

「身の毛もよだつ」の使用例

 アメリカに実在した恐怖の家。その恐怖とは、霊というよりはむしろ、人間という生き物の所業によるもので、まったく家から外に出ない女性と食べ物を運ぶだけの作業を行っていた2人の男女がこの状態の家に8年間暮らしていたという。


いままで見たこの系統の家、いわゆるゴミ屋敷の中ではこれがいちばん凄まじい気がします。

 排泄物は床に垂れ流されてて、ごみは部屋中に巻き散らかされ、結果的にごみに埋もれて2階から降りられなくなった女性がバタバタと大きな音を立て始めたことから近所により通報され、消防署が救出に向かったという。そんなゴミに埋もれた恐怖の家なのであった。


動画があるのですが、正視に耐えうるものではなかったというか、気分が悪くなり途中で見るのを止めてしまいました(グロ動画も割と平気なぼくに止めさせるとは大したものです……)。廊下や部屋を塞ぎ天井近くまで積み上がったゴミと"人間のあれ"のミックスされたもの。映像の途中で、消防署員あるいは清掃業者でしょうか? たぶん防護服だと思うのですが、宇宙服のような膨らんだものを着た苦笑いした女性が映ります。こりゃまさにバイオハザードです。ぼくはあんな服着せられてもここに入っていくのはご勘弁だなぁ。自爆テロかなんかでスプラッター状態の現場に行けって言われたほうがまだマシな気がします。

なんでこんなことになってしまうのか? ありえないだろ、と言いたくなってしまうのですが、案外そうでもないのかも知れません。かく言うぼく自身、離婚案件、別れる話を進めなくてはいけないのを数年に渡り放置しているわけです。面倒だ、という気持ちが全てを慣れさせてしまう。ゴミが床に溜まり、少しずつその厚みを増し、やがては天井までを埋め尽くすことになっても、ただずっと「なんとかしなくては」と日々思い、やがてその気持ちに慣れてしまったのかも知れません。この家の近所に住む人たちだってそうでしょう。こんなものがそばにあって、気付かなかったなんてことはないはずです。気付いていながら、慣れて放っておいたのです。

しかしまぁ、臭いだけは、無理なんじゃね?と思います。鼻がおかしかったのでしょうか。それとも臭いすらも慣れてしまうものなんでしょうか。あと、例えばただのひきこもりなら、漫画読むなりネットするなりゲームするなりなんかあると思うのですが、この人は、自分の排泄物に埋もれて、8年間、いったい何を考えていたのでしょう。想像もつかない深淵ですね。人が覗いてみてはいけないものかも。頭がおかしかった、で済むなら簡単なのですが。