すべての夢のたび。

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声質変換技術

 20日程前の7月28日〜30日の3日間、筑波山の山麓にあるホテルで情報処理学会・音楽情報科学研究会による第86回目となる研究発表会=シンポジウムが行なわれた。その初日はスペシャルセッションということで「歌声情報処理最前線! 」と題され、すべて歌声に関連する論文発表やデモが行なわれ、ここに参加してきた。


濃い記事なので飛ばし読みしてたら、面白そうなものを見つけました。楽曲中のボーカルの「声質」だけを他のものに変えてしまう、という技術です。

誤解を恐れずに意訳すると、CDなどの楽曲におけるボーカルを別のボーカリストの歌声に変化させてしまうという技術だ。もちろん、DAWやMTRにおいてボーカルトラックを差し替えるというわけではない。さまざまな楽器の音がバックに入った楽曲において、ボーカルだけを変化させるのだ。変化であって差し替えではないというのもポイントだ。

 つまり、現在のボーカルを一旦消し去ってカラオケ化してから、別のボーカルを入れるのではない。あくまでも声色を変化させるだけなので、発音のタイミングやピッチなどは完全に元のままとなる。


で、サンプルのページに行くと、ナレーターの緒方智美さんの歌ってる曲の声だけを初音ミクに変えたやつがあり、妙に歌がうまいミクだな!みたいな感想を持たされたのです。

これ、なんだか、破壊的な技術ですよね。つまりこの技術が普及しだすと、「歌が上手い」または「声がいい」のどちらかだけで仕事になる可能性がある。アイドルがCD出すとき歌はプロの歌手に歌ってもらって(まぁアイドルもプロですけど…)、声だけ差し替えとか。

で、これが歌以外にも使えることになったりすると、声優業もやばくならないか。実は演技をしているのはたった1人で、声だけ差し替えだったり。本人死んでても使えるし……。

そしてさらに一般に普及しだすと、アダルトビデオの音声差し替えとか、オレオレ詐欺にとか、なんでそういう方向しか思いつかないのか(笑)。