すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

多数の一般人(=ちょっぴりバカ)から小銭を巻き上げるビジネスについて

フラッシュマーケティング、というと少し通りが悪いので「グルーポン系」としときます。あと、ペニオクことペニーオークション。加えて、GREEやモバゲーなど携帯電話でやるソーシャルゲーム。このへんについて思うこと。

今日話題になってましたが、アメブロで多数の芸能人がペニオクで落札しまくり、という話。サイバーエージェントは関与してませんって声明出してましたけど、まぁ不自然ですよね。みんながみんな格安で落札。ペニオクはいいね!と褒め称え、なのにペニオク関連のエントリはその1件限りっていう。そんないいもんならガンガン使ってどんどん落札すりゃいいじゃないですか? もうちょっとうまくやれないのかなーと思うんですけど、まぁ多数の一般人相手ならこのレベルで充分なんでしょうね。

グルーポン系っていうかグルーポンそのものも数日前にまたニュースになってましたね。ランチのクーポン1000枚を半額で売り切って、後から店が「平日だけ」に条件変更したってやつ。今見たら"誤→正"の訂正があって、正のほうに「※平日限定利用可能(土日祝日は利用不可)」が追加されてる。手違いでした!で誤魔化して乗り切るつもりでしょうか。

ぼくはペニオクとかグルーポン系とか考えた人は頭いいなって思います。昔読んだ、銀行の利息計算のプログラムの話を思い出す。利息計算をして出た1円未満の端数を自分の口座に集めるようにプログラムした奴がいて、すべての人の口座からほんのちょっとずつかすめ取ってウハウハ大儲け、ってやつ。ほんとなのか都市伝説なのかは知りませんが。

大勢からちょっとずつかすめ取るのはバレにくい。ペニオクでもグルーポン系でも、個人個人の「被害額」はとても小さくて、訴えると逆に損するレベル。おせちでもたかだか1万円ですしね。リスクを分散するとても賢いやり方で、ほんとうまいこと考えてると思う。アムウェイより更に先を行ってます。もっとも、アムウェイ同様、儲かるのは胴元近くにいる人だけですけどね。

そう、ぼくが気になるのは、この「儲かるのは胴元だけ」ってことです。もしかしたら、投資家を引きつけておける数年の内に会社を売るところまでを最初から含んだビジネスモデルなのかもしれない。結局、客も、(グルーポン系の場合は)店も、会社で働いてる人も得しない。最新のビジネスモデルで儲けているIT系企業、に勤めているエンジニアのお給料は、まぁ他とそんなに変わらないんじゃないかと思うんですよ。そして、おそらくエンジニアの人たちは、自分たちがやっていることがほんとうはなんなのか、深いレベルでは解っているんじゃないかと思う。

ペニオクで入札する"客"を、半額クーポンを買う"客"を、携帯アプリのアイテムを買う"客"を、「お客様」って思えるんだろうか? 多分無理なんじゃないかなー。ぼくなら無理ですね。だってこの客たちはバカにしか見えないもんw 敬意は持てないですね。客個人の顔なんて浮かばないだろうと思う。すると、さて、こういった会社で働く人たちはモチベーションをどっから調達してきてんのかなー、と、その辺が気になるのです。(一応は)時代の先端にいるという自負か。それとも純粋にエンジニア的興味だけか。それとも……? まぁぼくなんかも別にモチベーションあって働いてるわけでもないんですが(お金が欲しいだけなので、お金があれば働きたくない)、そういう人は少数派なのではないかと思ってます。

ぼくもまぁ根っからの悪人というわけでもないので、このへんのどうにも胡散くさいビジネスは、なけりゃないほうがいいなーとは思うのです。が、でもこんな見え見えのに騙されてるのは騙されるほうも悪いよな、とも思います。情弱め、と言いたくなる。まぁこの辺のひとたちは自分でもう少し頭よくなってもらうしかない……。胴元はいいんですよ胴元は、儲けて。ぼくも奢ってやるって言われたらついていきますよw しかしその下で働いてる人たちはなぁ。それ楽しい?って聞きたくなってしまう(あるいは「Googleと比べてどう?」とかw)。ぼくですか。ぼくは本読んだりアニメ見たり考え事してるのが楽しいです。すみません。