すべての夢のたび。

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脳科学はあった

<発見の大意>
脳の中の情報は、活動電位による神経伝導と化学物質によるシナプス伝達によって伝えられます。私たちは今回、これまでの通説と異なり、伝導中の活動電位がアナログ的に変調されることを見いだしました。現在の教科書的な理解では、神経細胞はアナログ入力をデジタル出力する「アナログ→デジタル変換素子」です。つまり、軸索起始部で発生した活動電位は、その後、減衰することなく軸索の終末まで均一に伝播し、シナプス出力に直結します。この原理は「all-or-noneの法則(悉無(しつむ)則)」と呼ばれ、広く知られている基本法則です。ところが東京大学 大学院薬学系研究科の池谷 裕二 准教授らは今回、こうした古典的な構図に反し、「活動電位が軸索伝導中に変形されうる」こと、そして、「その変形によってシナプス出力がアナログ的に変調され」、「この調節におそらくアストログリアが関わる」という驚くべき現象を見いだしました。神経細胞によってデジタル変換された信号が、アストログリアの働きで、アナログ的に変調されるという、従来考えられていた以上に、はるかに高精度な情報処理が脳細胞で行われている可能性があると考えられます。


なんやらよくわからんですが! でも今まで脳内の神経細胞の説明は、どの本見てもウィキペディア見ても例外なく「デジタル的に信号が伝わる」と書かれていました。ところがどうもそうじゃない場合、信号がアナログ的に変調されることがあるようだ、と。なかなかすごい発見の気がします(よくわからんので)。

で、ポイントは、引用部に名前が出てきますが、発見者が「池谷裕二准教授」であることです。やー、一般向けの本もばんばん書いて、そしてこういう研究成果もちゃんと挙げてしまうという。かっこいいですね。