すべての夢のたび。

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どこで韓流が流行っているのか

27日、韓国ドラマで人気の"韓流スター"チャン・グンソクが来日。早朝6時ごろから100名ほどの女性ファンが羽田空港に集まっていた。一見して、熱狂的なファンが来日に合わせて駆けつけたというテレビでよく見る光景。しかし、現地で実際に見てみるとどこか不自然だ。

はたから見て気付くのは集まったファンが、ガイドのような人間の指示によって集団で誘導されていること。一部は確かに熱狂的ファンに見えるが、他は楽しそうにはしているものの、熱狂的な雰囲気はない。一様にスターのグッズを手にしているのだが、各々がそれを眺めていたりして、自主的に持ってきたというより、誰かに手渡されたかのような印象を受ける。

集まった報道陣は、現れたチャンに熱狂するファンを背景に撮影をしていたが、前に乗り出すほどでもない女性ファンもいる。そのひとりに話を聞くと、なんと「アルバイトも兼ねて遊びに来た」というのだ。

都内在住の40代主婦、彼女は一枚の紙を見せてくれたのだが、そこには「韓流スター来日イベント参加者募集!」とあった。東京駅に集合し、バスで羽田空港へ移動。イベント後、軽食をとった後に再び東京駅で解散というようなことが書いてあり、「参加資格 高校生〜49歳女性のみ 複数参加歓迎 謝礼 2,000円」とある。差出人はイベント企画会社のようだ。


「多くの人が集まること」と「流行っていること」は、じつは同じなのです。もしそれが流行っていれば、多くの人が集まるはず、とぼくらは考える。だから、ある人たちは、多くの人を集めてしまえば、それが流行っているということになってしまう。そう考えたのでしょう。

興味深いですね。韓流が流行っていると都合がよい、なぜかそうである人たちが、この世の中にこっそりまぎれて、いろいろやっているわけです。主に、テレビをよく見ている人たちを相手にして。

繰り返し繰り返し放送される。特集が組まれる。だからこれは、流行っているのだ。だから自分たちも、遅れないようについていかなくてはいけない。そんなふうな人たちがじつは世の中では多数派なのだと思います。ということはぼくの生活もそんな人たちの素朴さにささえられている部分が多いということなのですね。