すべての夢のたび。

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『ミッション:8ミニッツ』観てきた


原題は"SOURCE CODE"。Apple TVでは映画の予告編を見られるのですが、それがなぜか、国の指定とかできなくて、アメリカで上映予定のやつしか見れないんですね。んで、そこにこの映画の予告編もあったので、存在は知っていた。しかし、ソースコードという題名から「プログラマの映画か?」と思って、予告を見てみることはしなかった。ところでプログラマの映画ってなんだよ、ソーシャル・ネットワークかよ。しかしソースコードはSFスリラー映画だったんでした。ツイッターでお薦めされたので観てきた。

さて、どんな話かというと予告編を見てもらうのが早い、のですが、公式サイトから引用してみましょう。

乗客全員死亡のシカゴ列車爆破事件。次なる巨大爆破テロの予告を受けて、犯人を捕えるべく政府の極秘ミッションが始動した。そのミッションとは「乗客の死の<8分前>の意識に潜入し、犯人を割り出せ」という驚くべきもの。任務を遂行するのは、米軍エリート、コルター・スティーヴンス大尉。タイムリミットは8分。爆発の瞬間、コルターの意識は元の自分に戻る。意識だけが他人と自分の肉体を行き来し、そしてまた<8分間>を繰り返す。その度ごとに少しずつ犯人に近づいていくコルター。だがそのミッションには<禁断の真実>が隠されていた…。


人間の死ぬ前の8分間の記憶は量子力学的にうんぬんかんぬん、というさっぱりワカラン説明をしてくれる科学者が出てきますが、とにかくそれを再現する「プログラム」で、主人公コルターの意識は爆破される(現実時間では既に爆破された)列車の乗客の中に送り込まれる。んで何度も失敗(=爆発)して元に戻されながらも次第にテロ犯に近づいていく、というのが最初に見えるストーリー。つまりこの映画は、構造としてはいわゆる「ループもの」なわけです。ループもの多いですね最近。ところでこの「プログラム」と言うのが"SOURCE CODE"という名前な訳でして、字幕ではプログラムプログラム言ってるのに、英語音声はSOURCE CODE SOURCE CODEと言ってて面白い。

さてそれで、この映画の面白いところは、書いてしまうとネタバレになってしまうからやめよう。書きたいのだけどやめよう。脚本が非常によく練られていてとても楽しめましたです。お薦め。

しかし、ループものにはひとつ気になっている問題があるんですけどね。それは世界の分岐に関することです。たとえばこの映画で言えば、テロを防げてアメリカ幸せな分岐と、爆弾爆発してテロリスト幸せな分岐があるわけです。どうせ分岐するんなら両方ありで両方幸せでそれでいいんじゃね?ということにはならないのはなぜなのか? なぜ主人公の視点はひとつの分岐しか追わないのでしょうかね。