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痛いニュース(ノ∀`) : 急増する20代の自殺…若者の死因トップが自殺なのは先進国で日本だけ - ライブドアブログ


衝撃的なタイトル。そして添付のグラフを見るとまた衝撃的な「20代の就職失敗での自殺はこの3年間で2.7倍増」の文字。そんな勢いで増えてたら、"毎年3万人が自殺する日本"のその3万って数字も変わってきちゃうんじゃないか? そういう内容のエントリを書こうと思ったんですが。でも。

数字見ると、んー、と思うんですよね。就職失敗が原因の20代の自殺が3年間で2.7倍増。確かにそうなんだけど、でも、2007年で60人なのが、2010年で153人になっただけ。仮に10倍になったとしても、全体の"3万人"から見れば誤差でしかなく、「2010年の20〜29歳の人口1412万人」からすればやっぱり誤差でしかない。ぼくはそう思います。

そもそも自殺の原因なんてはっきりわかるものか? 遺書があればそうなんでしょうけど。どれくらいがそうで、どれくらいが推測なのか、そのへんも判らない。就職難はたしかに続いてるから、ちょっと周囲の人に聞き取りして、「そう言えば……」なんてコメントでも出てきたら、それが自殺の原因ということにされてしまうこともありそうな気がする。

元の記事は『絶望の国の幸福な若者たち』著者の古市憲寿氏を批判する内容になってますけど、ぼくは古市氏よりの解釈をしますね。だって、ここで言われてるような仕事関連の問題を苦にして自殺する20代なんて、20代全体の1%もいないのですよ。ていうか、0.01%もいないのですよ。そんなちいさなとこを闇雲にクローズアップして、今の若者の生きづらさ云々を語るのは、意図的に本質を外して議論を誘導しようとしているようにしか見えません。


追記:でも就職失敗がどうとかって、自殺の原因っていうか、ただのキッカケですよね。自殺の原因ってのはたいてい、周囲に誰も頼れる人がいないことを悟ったときの絶望だと思いますが。