すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

転び父

父が入院した、と母から電話がありました。

用事があって徒歩で出かけて、予定の時間を過ぎてもさっぱり戻らない。しばらくしてやっと帰ってきたのですが、何があったのか母が聞くと、段差で転んで手と足を強打したらしい。その日は病院には行かなかったのだけど、翌日になっても全く痛みがおさまらず、動けないので救急車を呼んで、レントゲンを撮ってもらうと、大腿骨の複雑骨折が判明。手術をすることになりそのまま入院、という事態のようです。

散歩も兼ねて普段徒歩で30分ぐらいのところを、2時間掛けて帰ってきたらしい。ぼくが信じられないのは、転んだ時点で救急車を呼ぶか呼んでもらう頭はなかったのだろうか……というところです。足折れてんだよ。それで歩く1/4の速度で2時間てどんだけだよ。絶対無理。そして、そういう、たぶん苦悶の表情で超スロー移動してく老人といえる年の人間がいて、それが2時間のあいだ誰にも見咎められなかったんだろうか? 別に都会の空気の冷たさに怒りをおぼえているわけではぜんぜんないんです。純粋に不思議。ふつう、声掛けねーかなぁ?と。そうでもないのかなー。ぼくならきっと……周囲に他の人がいたらそっちに任せますね。そんなもんかなぁ。でもぼくはぼくを並よりずっと下だと思ってるので。

骨折は割と手に負えない感じに酷く、その部分の骨は人工骨で置換するらしいです。あと何年生きるのかわかんないのにゼータクだな!とか、火葬したらそれって燃え残るのかなとか、ちょっと考えた。リハビリも大変だろうし、こうして動けなくなって身体とか弱ってくのかなーとか。でも大腿骨骨折を2時間こらえて歩いてきた体力って相当なもんじゃね?とか、いやむしろそこでもう力を使い果たしてるんじゃねーかとか……。

今回手の方は打撲だけで済んでたらしいけど、以前も転んで両手を同時に骨折したことがあります。どんだけ転ぶの好きなんだ。