予告編のロケット打ち上げシーンが迫力だったので観たいなーと思ってました。原作の漫画とアニメは観てません。弟が先に宇宙へ行くことになって兄が追うという知識しかない状態で観てきました。
で、映画は、大変満足できるものでした。おそらく原作やアニメとは別物になってるんだと思うけど(原作まだ連載中ですよね?)、まぁそのへんは知らない。映画版は非常にわかりやすく素直で健全な作り、まっとうな内容でした。
はやぶさ以来宇宙ブームみたいのが来てて、この映画もその中で作られたものだと思うんですが、安易に乗っかったものではないと思いました。ほんとにNASAで撮影してるし。もちろんJAXAも本物。そしてなんと、重要なシーンで、ある人が本人役で出演している! いや、事前に情報はちゃんと出てたらしいんですが、ぼくはそういうのなるべく入れないで観にいくタイプなので、知らないで観ていて何この胸にせまるセリフは、一体なんだろこの人……と思ってたら最後のクレジットで本人であると判って噴いたという。つまりこのシーンは映画を抜けてリアルになっちゃってるんですよ。宇宙好きの人はここだけのためにでも観に行っていいと思う。
ロケット打ち上げのシーンは素晴らしかった。かなりの部分VFXやCGだろうと思うんですけど、ぼくにはもう見分けがつきません。当然宇宙で撮影なんかできないのでそこはそうだろうけど、地上から上昇するロケットを斜め上から捉えてるカメラとか、本物を撮ってるとしか思えない。そういうのを現実の風景に溶け込ませる技術はもう必要充分なものになってしまったんですね。月面のシーンも、光や低重力な感じが、もちろん本物なんて知らないんですけど、NASAの動画とかで見ているアレそのままでしたね。全体的に作り物っぽさが少なかった。
あ、子役。まぁ日本の子役はどうして演技(主にセリフ)がヘッタクソなんかなーといつも思ってるんですけど、残念ながらこの映画に関してもそれは例外ではなかったです。現実の子供はああいう喋り方しないと思うんだけど、仕方ないもんなのかな。現実子供喋りだと映画としてはセリフ聞き取れなくなっちゃうかも知れないしね。まーでも、2人とも笑顔はほんとうに良かったw そこは本物だと思いました。あと子供と言えば、まともな感性を持って育ちつつある子供がこの映画見たら多分宇宙行きたくなると思います。そんな感じの素敵な作品でした。