すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

ぼくらの中の変な人たち

人間のダークサイドが見えます...。

米Gizmodoの友人でNASAにいるマーク・ロバーさんが、すごく興味深い動画を作っていました。この動画ではある実験が行われているのですが、その結果「ドライバーのうち6パーセントの人は、サディスティックに動物を殺してしまう人だ」ということが読み取れるんです。


「ゴム製の動物(カメ・ヘビ・タランチュラ)を道路の路肩に置き、通過する1000台の車の様子を調べる」という実験で、6%はわざわざ路肩まで動物をひき殺しに行ったそうです。タランチュラ分を差し引いても、なお2.8%の人は自らひき殺しに行っていると。

これはあれこれ論評を加える結果ではない気がしますね。ただぼくらの住んでいる世の中にはそういう人たちが一定割合で混じっている、と。そういうものであるということを覚えておくだけで良いような気がします。


ぼくはこれに関連する話題だと思うのですが、こういうのもありました。

 河原裁判長は判決理由で「計画的で執(しつ)拗(よう)かつ残酷な犯行。アスペルガー症候群の影響は量刑上、大きく考慮すべきではない」と指摘。その上で「十分な反省がないまま社会に復帰すれば、同様の犯行に及ぶ心配がある。刑務所で内省を深めさせる必要がある」と述べ、殺人罪の有期刑上限が相当とした。


更生見込みが薄い被告に対し、求刑を超える量刑を課した、という。裁判官の一存でそんなことをしていいのか、という話なんですけど、ぼくはいいと思う。一昨日の日記でお薦めした本『意識は傍観者である』でも一章をこの話題、自由意志がないとしたら犯罪の責任はどうなるのか、ということに充てています。著者は、罪を問うより更生可能性を考えろ、という。犯罪者は、犯罪をしてしまう脳(何らかの疾患がある)をたまたま持っているだけで、治せないのなら隔離するしかないと。過激な思想に見えますが、現在でも「責任能力なし」として罪に問わないケースはあるわけですし、将来的には受け入れられる考えかと思います。


そんなわけで、ここらの話は、感情と折り合いを付けて現実をクールに見ましょうよ、ってことになりそうな気がしてます。で、この手の資質はたまたまこの人たちにおいて発現しただけで、実はみんな持ってるかもしれないのだけど、表に出るまではわからないという。そのことも覚えておかなくちゃいけないでしょう。