すべての夢のたび。

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働かない必要がある

 日本に生息している「シワクシケアリ」のコロニー内では、働きアリの働き度合いに大きなばらつきがあり、常に働く個体から、ほとんど働かない個体まで存在する。

 そこで、「よく働くアリ」と実際には働いていない「ほとんど働かないアリ」を分類し、よく働く個体だけのグループと働かない個体だけのグループに分け、それぞれでコロニーを再構成した。その結果、働く個体だけにしても働かない個体が現れ、働かない個体だけにすると働く個体が現れ、グループ全体の個体の働き度合いの分布は常に元のグループと同じようになることが確認された。


何度か見たことある感じの記事です。働きアリの中には、よく見ると「ほとんど働いてないアリ」がいる。そして、サボらずに働いてるアリだけにすれば仕事の効率が上がるんではないか?と考えて、選り分けてグループを作っても、その中にからまた働かないアリが出てきてしまうという。

でも今回の記事で目新しかったのは、働かないアリだけでグループを作っても、その中からちゃんと働くアリが出てくるという部分。そして、そのグループの働く:働かないの比率は元のグループと同じになるらしいのです。

 このことはアリが一部の個体が常に働かなくなるようなシステムを、労働の制御機構として自主的に採用していることが証明されたということになる。


この記事からは、2つの素晴らしい事実がわかります。

  • 働かないアリはちゃんと必要があって存在している
  • 働かないアリでもやる時はやる


…まぁ、そういうわけなんですよ、ね!(誰に言っている) 今後研究がさらに進んで、なぜ働かないアリが必要とされるのか、その理由が解明されるといいと思います。あと人間社会でもおんなじみたいです、って研究結果も発表していただけると助かります。