Canaccord Genuityは2012年のスマートフォン製造業者の利益でみたシェアを公開し、その結果、2012年にアップルとサムスンが合計で103%のシェアを獲得したと伝えています。
クエスチョンマークが頭上に浮かびます。103%のシェア? なんで市場規模より利益が大きいの? 種明かしはこう。悲惨な現実が……!
なぜアップルとサムスンの合計の数値が100%を超えているのかというと、ノキアがスマートフォン市場の利益から見て2%の赤字、モトローラとソニーが合計で1%の赤字を出しており、その合計3%がアップルとサムスンの数値に加算されています。
会社別に詳しく数値を見ると、2012年の通年ではアップルはスマートフォン市場全体の69%の利益を獲得し、サムスンは34%の利益を獲得。アップルとサムスン以外ではHTCが唯一、通年で1%の利益を獲得しています。
あわわわ。
つまり、プラスはApple69%、サムスン34%、HTC1%、これで104%、-4%の内訳はノキア-2%、モトローラとソニーがそれぞれ-1%、ということのようです。記事中で「モトローラとソニーが合計で」と書いてありますが、これは「それぞれ」の間違いですね。引用元の表を見ればわかります。
しかしノキアモトローラソニーの赤がどうやってアップルサムスンの黒になってるのだろう。よくわかりません。
それにしても、アップルの異常性が際立ちますね。出荷数ではAndroidが上回ってるといっても、じっさい利益を生んでるのはiPhoneなわけです。それも、年1回1機種の新製品を出してるだけで。有象無象のAndroidも、儲けてるのはほぼサムスンのみで、あとは原価売りか原価割れですと。
スマホ市場でおいしい思いしてるのは、アップルとサムスンと、グーグル。この3社だけみたいですね。いや、サムスンはどうだかよくわからないな。アップルに特許訴訟の賠償金払ったらどれだけ残るんだろう。