すべての夢のたび。

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シーラカンスはなぜ進化を止めてしまったのでしょう?

 3億年以上前の化石と骨格がそっくりで、「生きた化石」と呼ばれる深海魚シーラカンスが、現在までほとんど進化していなかったことを、国際研究チームがゲノム(全遺伝子情報)解読によって突き止め、研究成果を17日付英科学誌ネイチャーで発表した。今回の研究成果は、太古の昔、魚類が陸に上がり、後に四肢動物に進化を遂げる過程を解明するきっかけになると期待されている。


ちょっと前のニュースです。シーラカンスのゲノム解読をしたところ、3億年以上ほとんど進化してないことがわかった、という。

なぜ進化しなかったのかについては、こういうことらしいです。

 ブロード研究所のカースティン・リンドブラッドトー研究員は「多くの生物の場合、種が長い時間を経て、どのように変化してきたかが議論の争点になるが、地球上には生物が変化する必要がない場所が少なからず存在する」と指摘。

 そして「シーラカンスが生息した深海の洞窟は、これといった天敵もおらず、まさにこれに当てはまる。極端に安定した環境だ。そうした環境で生活してきたので、大きな進化を遂げる必要がなかったのではないか」と分析している。


でもここにはちょっと嘘というか言い回しの問題があります。進化は必要があってしたりしなかったりするものではないわけです。それは「勝手に、してしまうもの」です。

ご存知の通り、進化は突然変異と自然淘汰の組み合わせ、繰り返しで起こります。起こるとされています。キリンは「もっと首が長かったら上の方の葉っぱが食べやすいのになぁ」と考えていたわけではない。"たまたま"ちょっと首が長く生まれた個体がちょっと生存するのに有利だった。その繰り返しで世代を経るごとにだんだん首が伸びていったわけです。と、進化論ではそうされています。

するとシーラカンスはどうなのか。進化論のこの説明を当てはめてみると、突然変異が起きても、それが生存に有利に働くことはまったく無く、漸進的進化が起こらなかったということになります。わずかでも形が変わるとバランスが崩れて生存に不利になってしまう。つまり、シーラカンスは既に「究極形態」に到達した生物なわけです。



……これが? ほんとに? 顔のあたりとかちょっとマヌケに見えるけどなぁ(笑)。

それに、3億年前から現在の間には、地球では3回の大量絶滅が起きています(ペルム紀末、三畳紀末、白亜紀末)。存在する生物種の大半が死滅してしまうような地球環境の激変があったはずです。それを3度も生き延び、しかも形態が変わってない? 仮にシーラカンスの住んでいる水域には影響がなかったんだとすれば、シーラカンス以外にも大昔の形態を保ったままの生物がいてもよいはずです。

そう考えると、シーラカンスが進化をしていない理由は、環境に求めるよりシーラカンス自身にあるとしたほうがより素直である気がします。なんらかの原因で、彼らの遺伝子は変化することを止めてしまったと、そう考えるのです。そのほうが無理がない気がするんですけどね、どうでしょうか。

まぁこれは素人考えですし、この説が正しいと立証する方法もありません。もっとも、正しさを立証する方法がないという点においては、進化論そのものも同じような気がするのですが。