「Melon」は日常的に装着して脳波を分析することで、集中力の高め方を教えてくれるヘッドバンドだ。
MelonにはNeuroSky社の脳波記録技術が使われている。気分にあわせて動く脳波制御のロボット猫耳「necomimi」（日本語版記事）など、脳波を利用するほかの製品にも使われている技術だ。これによる脳波の測定は、病院の測定と比較して96％の正確さだという。
脳波を測って、iPhoneで見られる。それの何が嬉しいのか？
いま自分がしている活動内容をMelonに教える。するとMelonは前頭前皮質を測定して、そのときの活動への集中度を記録していく（前頭前皮質は、複雑な課題の計画と集中に関係する脳の部位だ）。このプロセスを通じて、環境や聞いている音楽、一緒にいる人、自分の振るまいなどを表すタグがデータベースに蓄積されていき、Melonはだんだん利用者の脳における「集中の癖」を学んでいく。たとえば、いちばん頭がハッキリしているのは夜遅くだとか、タイトなデッドラインがあると効率が最もよくなる、とかがわかっていくのだ。
これは多分アプリが賢いからそこまでやれるんですね。
もっと単純に、バイオフィードバックデバイスとして使いたいと思ってます。これを使うと、「自分は今、α波が出ている＝リラックスしている！」というのが客観的に分かるわけです。すると、どういうとき、どんな感じのとき、そうなっているのかが把握できる。そしていずれは自由にそのリラックス状態に入れる、簡単に自分を持っていくことができるようになるんです。
そういう、脳波の状態を見られる機器は、前からありました。でも高いんです。安くて5万とか。けれどもこのMelonは99ドル、1万円。大変お買い得です。なので、注文してしまいました。
正確に言うと、これはKickstarterで出資者募集中のプロジェクトなので、ぼくは99ドル(+海外発送料20ドル)を出資して、代りに製品を一つ受け取る権利を得た、ということになります。募集目標は10万ドルだけど、もう9万ドル超えてるから製品化は確実でしょう。
ほんとは英語話せれば開発者にあれこれ質問したり注文付けたりもできるわけですが、できないので、現状Kickstarterはぼくには単なる面白グッズの海外通販サイト扱いです。しかも商品届くのが半年先とかいう。Amazonならやっぱいーやとキャンセルも効くんですが、これは忘れたころに届く。あまり"出資"しすぎないように気を付けないと。
でも見てると興味を惹かれるものばっかりなんですよねー。外人はプレゼンもうまいしなー。このへん見てると楽しいですよ。
