すべての夢のたび。

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"なにもない"はあるのか/物理と数学のちがい

POPSCI:宇宙空間は、実にさまざまな臭いであふれています。しかし、そのほとんどは、炭化水素が燃焼した臭いなのです。未知の宇宙空間は、ナスカーレース(カーレース場)の臭いがする──熱した金属の臭い、ディーゼルエンジンの臭い、そしてバーベキューの臭い...そんな臭いたちです。そのほとんどの臭いの素となるのは、死んでゆく星たちです。

宇宙の臭いは、ザックリいうと、くさい

この激しい燃焼による副産物は、悪臭がする合成物質で、多環芳香族炭化水素(Wikipedia)と呼ばれます。

NASAエイムズ研究センターの天体物理学・宇宙化学研究室の設立者で所長のルイス・アラマンドラ氏によると、この分子体は「宇宙全体に発生している」らしく、彗星や隕石、宇宙塵と共に発生し、「永遠に漂い続ける」そうです。しかも、この炭化水素は地球の初期生命体の基礎となったという一説まであります。それを裏付けるがごとく、多環芳香族炭化水素は石炭や石油、食品にまでも含まれているのです。


宇宙はくさいらしいw 臭いを感じるってことは、なんかの分子がそこに漂っていて、それを鼻に吸い込んでしまったというわけですよね。ときどきそれを思い出して不快な気分になったりします。電車内で誰かの体臭を感じた時など。

でもほんとうに宇宙に、そんなに臭いを感じられるほど分子が漂っているんでしょうかね。宇宙空間の密度はもっとずっと低いと聞いた気がする。


ところで、さて、そんな臭いのもととなる分子がまったくない、なにもない、いわゆる真空というものがあったとします。でもそれは"ほんとうの"真空なんだろうか、という話。

なにもない空っぽの空間であっても、そこに光がやってくればやっぱり秒速30万Kmで通過するだろうってことなんです。その性質は、光が持っているわけじゃなくて、空間の側が持っている、と考えるのが妥当だと思うんですよね。宇宙はどこまでいっても同じように星が存在し、光が届くとされているわけなので。

つまり空っぽとされている空間にも何かがある。物理法則に満ち満ちていると、そう考えられるんじゃないかと思うのです(ある意味エーテル説は正しいみたいな)。だってぼくらの頭はそれ以上のもの、ぼくらのいるここと同じ(あるいは違う)物理的性質を持たない「真の真空」を想像することができてしまうからです。そこは光が飛ばない、というか物理的性質がないので光も当然ないわけです。まさに真空の名にふさわしい。


ところで、また、物理はそれでいいとして、数学はどうなんだ、ってことも考えたりしました。物理法則は宇宙の隅々まで同じである。数学もまた、宇宙の果てで計算してもやっぱり1+1=2であろうと考えられます。いや、果てで計算したらどうも3になる、ってんなら面白いですけど多分そういうことはない。

でも物理的性質の場合には、そんなものがない「真の真空」を想像できるけど、その「真の真空」のなかでもやっぱり1+1=2であろうと感じられる。それはなぜかというと、まぁ途中すっ飛ばしますけど、実は数学ってのは宇宙に満ち満ちているわけではなくて、逆にぼくらの頭のなかにしか存在しないってことなんですよね。だから、それがどこであろうと、ぼくらの頭がそれを考える限りにおいて、1+1=2にならざるを得ないと、そういうことだと思うのです。