すべての夢のたび。

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究極の設定はほんとうに究極か?

 ところで、iTunesの実験をするのであれば、もう一つ試しておきたいネタがあった。それは昨年あたりから何度かFacebookやTwitterなどを介してやってきていたiTunesの究極のイコライザ設定というもの。


iTunesのイコライザ設定についての検証記事。うむ、この設定、最近どっかで見た。たしか自分はサウンドエンジニアだからーみたいな触れ込みで、周りの人にも聴いてもらったけど凄い評判良かった、究極の設定だ!みたいなかんじの。

で、検証結果としては、音が割れまくりでぜんぜんだめでしたという。そらそうだよなー。ぼくはこのイコライザ設定見てああこりゃだめだと思ったんでそもそも試しませんでした。あらゆる帯域を持ち上げてるだけで、それってただ単に「ボリュームを上げてる」だけですからね。

人は大きい音をいい音と錯覚する。ふつうの音で聴いてて、次にこの設定を試すと大きな音が出る。ぐっと聴き取りやすくなる。結果「おお!いい音になった!」って感じてるだけ。実際はよく聞くとオーバーフローしてて音割れしまくりなんですけど……っていう。イコライザ設定の山の形保ったまま、平均0db付近になるように全般的にレベル下げてあげればいいんじゃないのかと思うんですけどね。

筆者自身は、基本的に音楽を再生させる際にイコライザは使わないようにしている。やはりレコーディングエンジニアやマスタリングエンジニアが「最高の音に」とこだわってEQ調整や音圧調整をした作品を勝手に変更するのはよろしくないだろう、という思いからそうしているのだが、もちろん、どんな音で聴くかはユーザーの好みの問題だから、あまりとやかくいうことではないのかもしれないが……。


ただ、上の意見については同意できません。理由は、ユーザーが音楽を聞く環境はほとんどの場合スタジオよりへっぽこだからです。しょぼいスピーカー。しょぼい部屋。そのせいでバランスの崩れた音を、イコライザいじらないのが原音だから!みたいな感じでありがたがって聞くのは宗教以外のなにものでもない。そこを適度に聴きやすく調整するのは、産地から離れて鮮度落ちた魚なんでもう刺し身はダメだから炙って食おうぜーみたいな話で、あり得ることなんじゃないかと思います。焼き過ぎはダメですが。