すべての夢のたび。

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初めて色を見た人が見たもの

色盲の人々が特殊メガネによって初めて7色を見た瞬間が感動的!!色盲「みんなこんな色を見ていたんだ…」 | コモンポスト


これは非常に興味深い動画です。色盲の人が特殊なメガネを掛けて生まれて初めて7色を見る、というもの。

ていうかそのメガネどんな仕組みなんですか!って思うんだけど、今回のケースは赤緑色盲、赤と緑が同じ色に見えるってやつ用メガネなので、光の波長をうまく加工して、赤を感じる(はずの)細胞、緑を感じる(はずの)細胞それぞれに独立して光を届けるようにしてるんでしょうね。


さてそれで、色盲の人たちの反応です。この動画は翻訳が付いてるので心配無用です。

特殊メガネをかけて7色を見た色盲たちは大興奮。誰もが感嘆の声を上げ「素晴らしい」「この色、今まで見えなかったの。ちょっと泣きたいわ」「私は他の人が世界を見るのと同じようには世界を見ることができないという事実に、これほど影響を受けていたなんて知らなかったわ」「絵を描いているときに150回くらいクレヨンを出し入れしているのを見るけど、その理由が分かった気がする。ここにはもっとたくさんの色がある」と語ります。

「色盲たち」って酷い言い草だな(笑)。まぁいい。みな一様に「なんて素晴らしい!」みたいなことを言う。今まで自分は色盲だなんて考えたことはなかった。でも他の人たちはこんな鮮やかな世界を見ていたのか。もう戻りたくない、みたいな。

想像するに、たぶんぼくがクスリかなんかをやって、ニルヴァーナを覗いてしまったら、こうなるんでしょうね(笑)。知らなければこれはただ当たり前のことに過ぎないのです。でも知ってしまったらそれこそ世界が「色あせて」しまう。そしてそこに焦がれるようになる。ここを退屈に感じるようになってしまう。


ところで色盲の人たちが垣間見たカラフルな世界が、ぼくらがいつも見ている世界とほんとうに同じものなのか?っていうと、それはわからないままなんですよね。まさにまさにあの「私が見ている青とあなたが見ている青は同じ色なのか」問題がここに再現されているのです。他人がなにを見なにを感じているかなんて結局は知り得ないのでした。