すべての夢のたび。

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転換点

Googleの囲碁プログラムAlphaGo(アルファ碁)が、世界トップレベルの韓国のプロ囲碁棋士イ・セドル9段に5番勝負で2連勝しました。1回だけなら偶然かもしれないけど、2回ならホンモノです。

これは歴史の転換点であることは間違いないです。囲碁の、じゃなくて、人類史の、ですよ?

このことのヤバさが、よくわかんない人にちゃんと伝わるのかどうか心配です。将棋のプログラムがプロに勝った、ってのと今回はだいぶ違うんです。アルファ碁が打ってる手の意味が、人間のプロ棋士にはなにをやっているのかよくわかってない。つまり、コンピュータは、時間的空間的に人間よりはるかに広い範囲を見通すことができる。今の時点では一見悪い手に見えても、あとあと効いてくる良手である、ってことがあって、それが人間には見えてないってことなんです。SFで書かれてる世界に突入してしまいました。

囲碁はコンピュータには難しいってずっと言われてたんですけどね、ディープラーニングでそれもあっさり乗り越えてしまった。生きてるうちにそんな日が来るなんてぜんぜん思ってなかったなー。人が、人を超えるものを作ってしまった。

人を超えるものを作るのは、まともな手法では無理だと思ってたんですよ。だって、仕組みが解ってるなら、解ってるってことは、自分の知能以下のものしか作れないってことじゃないですか。理屈上、自分に解らないものは作れない。当たり前ですけど。だから自分より頭のいいものを作るには、偶然できてしまうか、自己学習してどんどん頭良くなっていくタイプしかないと思ってた。Googleは後者で、正攻法でやり遂げてしまいました。

碁の世界って碁界って言うのかな(笑)。碁界、ヤバいですよ。人は機械に勝てないって見せつけられてしまった。人間の打ってる手は最適解ではなかった。囲碁の持つ大きな可能性のほんの一部しか、人間には探索できていなかったってことです。

今回のこれはほんと大変なことです。ここからいろいろ考えて行かなくちゃいけない、人間とAIのありかたについて。ネタができてよかったと思います。