すべての夢のたび。

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『虐殺器官』観てきた、お薦め



観てきました。公開初日。期待していたよりずっと面白かったです。映画として成り立っている。

ぼくは原作を読んでいますが、内容は95%忘れていて、覚えている5%は今回の映画ではほぼ出てきませんでした。まぁそんなのはどうでもよくって、この作品が単体として成り立っているかどうかが大切なことです。そしてその要件はクリアされている。伊藤計劃って名前は聞いたことある、ちょっと気になっている、って人は観に行くべきです。

中心となるアイデアは覚えていました。しかし、世界中で興る虐殺の中心者であるジョン・ポールがそれを煽動する理由、についてはぼくはすっかり忘れていました。この着想は、すごい。たぶん小説を読んだときもそう思ったハズなんですが、すっかり忘れる能力のおかげで同じ感動を2度味わえている。お得すぎ。

ただ思ったのは、これアニメにする必然性ってなんだっけ、っていうこと。アニメでないとできない表現って特にない気がしました。せいぜい数年後の近未来だし、実写+CGで間に合う。そして実写化の噂ももう流れている。処女作にして最高傑作、と言われている故・伊藤計劃作品です。待てない方は今回のアニメを見て、待てる人は実写化に期待しましょう。