すべての夢のたび。

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勝負と矛盾

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」ってたまに聞きます。勝つ時はなんで勝ったのかよくわからないことがあるが、負ける時には必ず負ける理由がある、という意味です。誰の言葉なの?ってググってみたら、野村克也元監督の言葉ではなく、とある昔の剣豪の言ったことだとか?

でもこれ矛盾してませんか? なんでも通す矛と、なにものも通さない盾。じゃあその矛でその盾を突いたらどうなるんですか?ってアレと同じ構造をしてますよね。

勝負は勝ちと負けがあるものです。「勝ちに不思議の勝ちあり! 負けに不思議の負けなし!」「では、その"不思議な勝ち"があって"不思議でない負け"があった勝負は、どんなものだったんですか?」「…………」っていう。負けに理由があるんなら(9回裏で暴投したとか)、勝った側が勝った理由もソレでしょう、と思うんだけどどうなんですか。負け側が「まぁそりゃ負けるよな」で、勝ち側が「なんで勝ったのかわからん……」って勝負は、ないですよね。

「勝ちに不思議の勝ちあり」だから、全ての勝ちが不思議なわけでなく、勝って当然のものもあるってことですよね。しかし「負けに不思議の負けなし」は全ての負けは負けて当然って言ってるわけです。勝ちは2通りだけど負けは1通りで、勝ち負けの組み合わせは2通り。うん、やっぱ、「不思議の勝ち」が起きているときに負けはいったいどうなってるのかと、そこが気になりますね。

それとも、そういうんじゃなくて、負けたら原因を徹底追求しろ、勝ったとしてもたまたまだ、おごるな、増々精進しろ、っていうようなことを言いたいのだったとしたら、まぁこれは理解できる気がします。