すべての夢のたび。

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「職場受け取り」って無理くさい


宅配便の荷物の再配達を減らすために「職場受け取り」はどうか、という提案の記事です。中国やベトナムでは一般的であるとのこと。

で、どうだろ?っていろいろ考えてみたんだけど、ぼくとしては、非現実的かなと。

アマゾンのダンボールが会社に届きますね。まずこのダンボールを開けるか開けないかの問題があります。開けない場合、ダンボールを抱えて帰宅の電車に乗ることになります。考えただけでもつらい。混んでる電車に何十分? 駅から徒歩何分? 雨だったら? ダンボール開けないまま持ち帰るって選択肢はないかなぁと。

じゃあ開ける。で、何を買ったんですか? フィギュア? アニメの円盤? ゲームソフトくらいならまだいいですか。それって会社で人に見せられるものなのか?という問題があります。さらに、ダンボールの処分費用は会社が負担するのか?という問題もありますね。

あ、そして荷物が会社に届いた日は、まっすぐ帰るかぁ、ってことになりそうですね。荷物抱えて飲みはやだし買い物はやだし。なくしたりこわしたりとかいやですよね。

まだあります。たとえばぼくの職場は、オフィス街の高層ビルです。1フロア数百人✕数十階です。少なく見積もって仮に5000人が勤めていたとして、1人が月1回職場への配送を頼むとする。平日が月20日とすると、5000÷20で、250。1日250個ほどの荷物がこのビルに届くことになる。これ、運送会社の出張所が必要な量じゃないですか? その数を毎日、ビルに入居してる会社の総務部門だかなんだかにさばかせる、ってことなんでしょうか?

結局そう考えると、本来宅配される荷物を職場受け取りにするということは、運送会社が負担していたコストを、注文した本人や、会社や、公共交通機関などで分担するということにほかならないのだな、ということがわかります。まぁ別に、この三者が納得してるんならいいと思いますが。

しかしなお問題が残る。本気で職場受け取りを進めるなら、運送会社各社は都心部の営業所を大幅に増強する必要があります。じゃないと、即パンクです。荷物の扱い量が何倍に増えるのかわかりませんからね。まず最初に対処が必要なのはここだと思います。運送会社がゴーを出さない限り、本格的に職場受け取りに切り替えることはできない。

そんなふうに考えて、職場受け取りはねえな、という結論になりました。中国やベトナムはよほど職場が自宅から近いんですかね?