すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

人工知能は世界をつまらなくしてないか


これなー。まえのやつは「AlphaGoZero」とかいう名前だったんです。でも「Go」、"碁"が取れて「AlphaZero」って名前になっちゃった。碁だけじゃなくって俺はなんでも強いぜ!って宣言なんですよね。




しかも、羽生さんが永世七冠をゲットした後にそのニュースを持ってくるわけです。わかってる。まだやってないけど、Googleと羽生さんが対戦したら、おそらく羽生さんが負ける。負けるんだろうなって、ぼくはそう思います。

でもまだ将棋が続く道はある。人間がただ走るより自転車のほうが速いし、車のほうが速いし、ていうか飛行機は空も飛べるし、でもそれでも100m走の世界記録を求める所業はまだ続いてるんですよね。

それはなんなのかって思うんですけど、よくわかりません。AIは、ただ勝つことだけをいまはやってるけど、人vs人だと、なんか、味?的な風味を求めてるのかもしれないなって思います。

でもそれすら、きっと、AIにはエミュレーションされうる。囲碁も将棋もおそらくは「まーそうですよねー」って手より、「ううううんそう来るかー!」って手があって、でもそれをも、AIは学習してしまうだろう。有無を言わさぬ圧勝より、ギリギリしのいで勝ちましたー!って演出で勝ちを狙ってくる方向に、AIは進化できると思います。

そこまでされたらどうなんだろう。例えば、将棋が、NHKで対局を中継されてる盤面をスキャンして「次のいい手はこれ」ってAIが先に出してきて棋士がそれを指すかどうか鑑賞するだけのゲームに成り下がってしまう恐れもあるわけです。そこまでされても、棋士は将棋を続けるだろうか?


わからん。このさきにもうひとつ問題があるんです。世界は主に「やる側」と「見る側」に分かれてて、まぁ後者のほうが圧倒的に多いんですよね。そしてAIはいまのところ前者を担当してるんです。でも例えば「映画をうまく見るAI」ができてきて、どんな映画を見させても超適切な感想・コメントを出してくるようになったら、どうなんだろう。それを読んでさ、ぼくらが「ああ自分はそこまで深くこの映画を見られてなかったなー……」って思うふうになっちゃったら、どうなんですかね。人はどうするんでしょう。

でもぼくはその先が見たいので、そうなったら面白いよなーって思ってます。