すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

忘れてしまいたいことが



こういう記事はいまでも気になるので一通りは目を通します。まぁ新しいネタを得ることはあんまりないんですが。今回もそう。

記憶が失われるのって少なくともふたつのケースがあると思うんですよ。ひとつは老化ですね。もうひとつは今回みたいな、日常の中でどうでもいいようなことを忘れていくこと。あ、事故や病気で記憶が失われるってのもありますね。あ、酒飲んで記憶なくすのもありますね。4つくらいのケースがあるのかもしれないしもっとあるのかもしれません。

で、日々暮らしてて記憶が薄れるのと老化でそうなるのとは違う、という話です。前者は、脳が積極的にやっていること。つまり生きるために必要だから備わっている機能だってことですね。

ぼくが思うに、この「忘れる」機能に問題が起きているのがいわゆるサヴァン症候群の一部の人たちなんじゃないですかね。あれは記憶力がすごいのではなく、適切に忘れる機能が損なわれてるんだと思います。日々起きる出来事のすべてを記憶している、という人がいて、その人は何を見てもそれにまつわる以前の記憶が想起してしまうため、日常生活に影響が出ている、と言ってました。その「思い出し」が割り込みで入ってくるため、それが終わらないと次の動作に入れないわけです。

たぶん普通の人も、自分が思ってるより大量の記憶を抱えてるんだと思います。ただフィルタが掛かっていて普段は思い出さないようになっている。何十年も忘れてた誰かのことをなんかのきっかけで思い出したりしませんか。これ完全に忘れてたら思い出すということは起きない。ずっとしまわれてた記憶がふとアクセス可能になった、ってことですよね。

忘れることが能動的な機能だってわかると、ちょっとものの見方が変わってきたりしませんか。よく言う「忘れてしまうようなことはどうでもいいこと」が真であるという。ぼくの「忘れる」機能は日々よく働いているんだなぁと思うとなぐさめになりませんか。