発想が面白い。理屈はわかる。しかし実際に作ってしまうとは。そして思ったより有効らしい。
Energy Vaultのコンクリートバッテリーは電力効率の高さが特徴です。2018年時点でエネルギー効率の高いものの代表格としてリチウムイオン電池が挙げられており、その効率は充電量の90％の電力が生成可能であるとされています。コンクリートバッテリーはブロックの持ち上げに必要な電力に対して、地面に下ろすときに生成する電力は約85％となっており、リチウムイオン電池とほぼ同等のエネルギー効率を有しています。
コンクリートのブロックが上から下に落ちる力だけでそんな高効率で発電できるんですね。意外と物理学チョロいというか(笑)。
だけどこれはあくまでも「バッテリー」であり「発電所」ではないので、再生可能エネルギー派の人とかは勘違いしないでくださいね？と思いました。当たり前だけどコンクリートブロックを下から上に持ち上げるには上から下に落ちる以上のエネルギーが必要です。これ逆転したら永久機関になっちゃうからなぁ。水力発電なんかは水を下から上に持ち上げるのは神様がやってくださるので発電所として使えるわけです。コンクリートバッテリーはどうにもならないですからねそこのところ。タワーのてっぺんに風車付けて風力で巻き上げとかはなんとなくできそうな気がしますが。風力発電とどっちが高効率なんだろう。
たかだか120m程度のタワーでも使い物になるのか。じゃあ軌道エレベーターでこれやればいいんじゃないですか……。コンクリートの代わりにそこらで捕まえてきた小惑星のかけらを使えばブロック持ち上げ作業もいらないのでは。ブロックが揺れそうなのはセグウェイ+ドローン的な技術でコントロール可能な気がします。
