すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

自分の考えを点検しないこと


はい。これはわかりやすかったです。

カリフォルニア大学バークレー校の博士課程学生であるLouis Marti氏らが行った研究で、人は新しいことを学ぶときや、善悪を区別する時に、証拠の確かさではなく「最新のフィードバック」によって「これは事実である」という感覚を得やすいことが示されました。

私たちが発見した興味深いことは、被験者は最初の19問で間違っても、最後の5問に正解すれば自信を持つということです」

多分、連続してあたりを引くのが大事なんでしょうね。問いがあり、仮説を立てる。これも、これも、これもうまく説明できる!みたいな経験を得る必要があるらしい。そして……

「あなたがおかしな理論を使った予測が2~3回当たったとしたら、あなたはその理論に捕らわれて、情報収集をやめてしまうでしょう」

というわけです。わかった気になる。世界を理解したと思う。自分は正しい。そんな感じでしょうか。

この話で怖いのは、おそらく人が(あるのか知りませんが)「正しいこと」を信じるか「間違った考え」に固執するようになるかは、単なる偶然なんだろうなってことです。環境要因とかそういうのである思考様式に触れて入り込むってケースが主で、自分で考え抜いた末にそれを獲得するみたいなのはほとんどなさそうな気がします。ぼくが今みたいな人間になったのもただの偶然です。まぁラッキーだったんじゃないかと思っていますのでそこでもうお天気だよなぁ。

そしていったん何かの考え方にハマるとそれを変えるのは難しいわけです。コストが掛かるしそれまでの自分の否定にもなる。どうも怪しい証拠がちらほら見え隠れしだしても目をそらして、ますます自説を強化する証拠ばかりに目が行くようになると。幸い世界は広いので、ある説とそれの真反対の説があってもどっちも自説の主張に充分な証拠は集まってしまい、そして検証する時間は足りなかったりするわけです。