- 作者: ウニ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2014/01/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ずっと待ってた! 現在Amazonの「SF・ホラー・ファンタジー」ランキングでログ・ホライズン7巻を押さえて1位! やりますねぇ、ということで激烈にお薦めしたい。まじおもしろいですってほんとこれ。発売日に神保町行って買ってまいりましたよ。
しかしなんでいまだに表紙画像がないのかAmazonは。
主人公兼語り部の「ウニ」と、彼が大学で出会ったオカルト道の「師匠」を中心に、様々な怪事件を描くシリーズ。個性的かつ魅力あふれる登場人物達や、単に怖い話だけに留まらない物語自体のクオリティの高さなどが読者にウケて人気を博している。2003年頃から投稿され始め話数は百を超えており、読み応え抜群。
各話は断片的に語られており、時系列に沿って投稿されることは少ない。そのため、 意外なところで話がつながっている作品も多く、「あの時のこの話が、後のこの話の布石になっている」という場面も多い。だが、重要な部分は未だ不鮮明であり謎は尽きない。
よく2ちゃんねるの洒落怖スレへの投稿が哲学ニュースnwkなどにまとめられてたりしますけど、師匠シリーズはあれらよりもっとなんかこう……おもしろいです(あ、身も蓋も無い)。
これは、いままでの日本の怪談からは外れた系譜にある気がする。パターンにはまらないお話なんです。こう、怖い話って展開を予想して読むじゃないですか、これだと最後こうなるんだろうなって。でも師匠シリーズは、どれもこれもがそれと違うところにオトされるんです。そしてそのオチた場所が、また深いんだ。人間の持つ闇の深さを見せられてゾワっとくる。
今回単行本化されて、数年ぶりに読み返すことになったのですが、最初に読んだときの面白さがぜんぜん失われてなくてスゲーと思いました。この単行本化で師匠シリーズに初めて触れられる人はほんと幸福だと思いますけど、ぼくも記憶無くしてもう一度読みたいくらいですけど、でも、ぼくはこれを2chのまとめとして、つまり"実話"として読むことができたので、実際のところ幸福さ加減では負けてない気がします。だってみんな電車男とか本当にあった話として読んだでしょ。あれとおなじカタチで投稿されてたんだもん。単行本にまとまってたって、そう読むしかないじゃないですか!?
続刊も期待しておりますので早く出してー。あの話が早く読みたいんだ。