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すべての夢のたび。

雑記ブログ

自由意志はありまぁす


そんなのあたりまえじゃん、と多くの人は思うでしょうから、説明がいるのかも知れません。

一般に、というか一般人は、自由意志があるなんて疑う余地もないことだと思ってます。でも、科学者の間では、もうだいぶ前から、自由意志なんてものは存在しない、というのが共通の認識になっていたそうです。

それは有名なベンジャミン・リベットの実験の結果ですね。たとえば人が手を動かそうとするとき、その0.35秒前にはもう脳の中に「準備電位」が発生している。脳内をよく観察すれば、その人が手を動かそうと意識するより早く、次にこの人は手を動かすな、というのが判ってしまうわけです。そんなことも知らずに人は自分の意志で手を動かしたのだと思っている。実際には、意識に先んじる何かの要因が手を動かそうとし、意識がそれを追認しているに過ぎないわけです。そこに自由意志はない。

ただ、リベットは、自由意志を完全に否定はしていませんでした。

実は論争を巻き起こした論文の数年後に行われたリベットの実験では、多くの場合、被験者は「準備電位」と「意識的決定」のわずかなあいだに、動作を「拒否」する選択をすることができたという(ただし、このときの実験では、被験者らが事実、「決断」をした後に拒否ができたのか、それとも「意図」や「衝動」といったものの類を拒否したのか曖昧なところが問題とされたのだが)。リベット自身は、この実験結果を「自由意志の証拠」として捉えていたようだ。


上の引用の「曖昧なところが問題とされた」のを正確に計測しようとしたのが、今回ドイツの研究チームが行った実験のようです。結果、自由意志はあるとされました。しかし手順の説明を何度読んでもよくわからない(笑)。

要は、脳内の「準備電位」を体外に引っ張りだした感じですかね。腕を動かそうとする0.35秒前には準備電位が発生するから、それが発生したらランプが付くようにすればいいわけです。すると人は、自分が腕を動かそうと思う0.35秒前に「自分がこれから腕を動かそうと思うらしいと知る」ことができるわけです。すごいですね、未来予知みたい(笑)。で、ランプが付いてから0.2秒の間に限り、それを拒否することができる。腕を動かすのを止めよう、と決断して、実際に腕が動くのを止めることができると。でも0.2秒を過ぎるともう止めることはできないそうです。

しかし、自由意志の地位も落ちたものですね。人間はすべて、何をするのも自由、自由だったはずなんですけど、今や勝手に動く体を止めることにしか自由は存在しないのです(そんなものを自由と呼ぶかはともかく)。それもたった0.2秒の間だけ、です。

でもこの「拒否の自由」って実際に運用できるんでしょうか。現実には上で説明したようなランプは存在しないので、準備電位の発生を人は知ることができない。つまり自由意志を持っているんだけど使うチャンスがないわけです。もしかしたら、訓練すれば少しくらいはなんかその徴候を掴めるようになったりはするのかも知れないですけどね。虫の知らせ的なやつ。