すべての夢のたび。

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『夜明け告げるルーのうた』観てきた


とてもいい映画でした。でもあんまり流行ってなくてもうすぐ終わっちゃうのではとのこと。

映像がとにかくよかったです。動く動く。グワ〜ッて来てビューンって飛んでく。ダイナミックですごいです。この映画、音楽がキーのひとつになってて(人魚のルーは音楽を聞くと下半身が足に変わる)、そして使われてる歌や楽曲もどれもとてもいいのですけど、ぼくは音より絵のほうにグッと来ました。

ストーリーは、いろいろあってフキゲン(のひとことで片付けたら彼は怒ると思うが)な中学生カイ君のもとに人魚のルーが現れて、周囲の人たちを巻き込んで全てを変えてく、みたいな感じですかね。漁港くらいしかない地方の町の息が詰まる感じがよく出てた。もっともこの映画では都会のことは描かれませんが。

ぼくはなんかエネルギーを貰えるのかな、という期待をもってこの映画を観に行ったのですが、まったく逆で、観て落ち込んでしまいました(笑)。この物語では、問題は、問題がなくなるという形で収束します。解決してはいないのです。ゴジラとかさ、あれと話しようとか誰も思わないじゃないですか。でもルーは話せるんですよね。意思の疎通が可能なのです。それでもだめか、だめなんかー!って思ったのが、落ち込んだ理由です。じゃあどうすればいいんでしょうね。

ルーとカイが深夜の町でデート(としか言えない)をするんですけど、あのシーンはとにかく幸福が溢れまくっていました。この映画のなかで一番好きな部分です。まぁそこだけではなく全編に渡ってルーといういきものが圧倒的にかわいい映画です。かわいいってかわいそうが語源だけどね!