すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

村長御用達

1/17の朝日新聞の朝刊の国際欄にタイのタクシン元首相のインタビューが掲載されていたんだけど、回答が面白過ぎたので紹介。


このエントリのツッコミどころは「kanoseの人は新聞を読んでいて、しかもそれは朝日新聞である」というところだと思う。


ぼくは実家ではずーっと読売でした。それは父親がジャイアンツファンだったからではないかなと。で、一人暮らし始めてからもそのまま惰性で読売。結婚して朝日。それは彼女の家がなんというか進歩的文化人っぽい家系で、二誌取るつもりはないしどっち取るか交渉するのも面倒だったから。そして、別居して、新聞は取るのやめました。webで充分かなーという普通の理由です。

もし今から取るなら日経だろうなぁと思います。お金は価値中立で正直な気がするので。

じゃあ買わないもん(←短絡)

404 Blog Not Found : 始末に困る一冊なり - 書評 - 人を殺すとはどういうことなのか


昨日書店で目について(だってぼくが好きそうなタイトルだ)、手に取りぱらぱらめくるところまでいったのだけど、一度に一冊ずつ買わないと積ん読が増えるだけだとそろそろ学習したので置いてきました。

たぶん「『殺人者の集団』を痛感する時」って節だと思うけど、刑務所でTV見ててドラマの殺人シーンが出てくると、他の服役囚があれじゃ死なねーとかあんなふうに血はとばねーとか騒ぎ出すので、ふとTVに目をやるとなるほどそうだなぁと思い、そして自分も殺人者なんだなぁと思い知らされる、というようなことが書かれていました。ベタだけどそうかもねーと思った。

しかし小飼さんのエントリで「フィクションじゃねーの?」っていう(楽しんで読むには少し余計な)付加情報がインプットされてしまったので、「そのうち買いたい本」から「いつか気が向いたら買ってもいいかも本」に優先度下げーみたいな。おそらくもう買うことはないだろうと思うけど、でもみんなが読み始めてすげーすげー言い出したらおそらく買うだろうと思います。

増田。

増田。気にはなるんだけど全部読むのはしんどいので、注目エントリに上がったやつのなかから、タイトルが気になったり被ブクマ数が多いやつだけ選んで読んでます。……のうち、最近スルーできなかった2つについて。


はてな匿名ダイアリー : 100億年すれば、宇宙は消滅する。だから、生きていることに意味はない。


昔のぼくか。スルーできません。このエントリ、なかみは全然ないけど被ブクマ数がってことは良エントリなんだと思う。嫉妬しますね、ぼくの日記のエントリのいくつかは増田に書いたほうがたぶんずっとブクマされるだろうなぁ。

ぼくにはこの問いは通過地点で解決済みで、その答えをどうにか伝えたくて日記を書いているような面もあります(全てではないけど)。でもそれはなかなか難しいのと、あとほんとうにぼくはそれを伝えたいんだろうか?ってのも実はあったりして。

このエントリタイトルのポイントは「だから」の一語ですね。論理的構造を先に用意して後からキーワードをはめ込むと論理的に語ってるように見えるってやつ(ぼくもよく使います)。宇宙だとややピンと来にくいので人間にすると、

  • 人間は結局死んでしまう。だから、生きていることに意味はない。
  • 人間は結局死んでしまう。だから、生きていることに意味はある。

ってなる。2つめは「だからこそ」のほうがわかりやすいかも。まぁ、どっちにしてもそれなりに意味ありげなことを言っているように見える。つまり、人間が死んでしまうことと生きていることに意味があるかどうかはあんまり関係ないんじゃないかなぁ、というのがぼくの考えです。宇宙も然り。



はてな匿名ダイアリー : 陳腐な文章しか書けない


「陳腐な文章しか書けない」と言いつつ、心情の正直な吐露によって結果的に良エントリになってしまったという素敵な例。

言ってしまえば、言いたいことなんて別になくてもエントリは書ける。ぼくの日記をずっと読んでる人はわかると思いますが、この日記は基本的に「旬の素材をシェフが料理しました」みたいなもんで、何がネタであってもぼくはそれを自分の思想wを通して好き放題に語っているだけだと思う(復帰がもう少し早ければ当然「国籍法改正案」について語りまくっていたはずである、惜しい)。

しかしこのエントリでは、珍しく具体的な処方を提示することにします。もし増田の人がここを読んでいたら、機会があればこの本をどうか手にとってみてほしいです。

言語表現法講義 (岩波テキストブックス)

言語表現法講義 (岩波テキストブックス)

たぶんここで紹介するのは3度目だと思う。お薦めする理由のひとつは、これに書かれていることが非常にユニークだからです。ときおり文章法とかブログの書き方指南みたいなエントリがはてブにも上がってくるけれど、そこでこの本に書かれた内容が言われたのをぼくは見たことがない。同様に、他で書かれているようなことはこの本にはほとんど載っていません。

言葉を書くということは,どんな経験だろう.それは技法の問題ではない.よりよく考えるための,自分と向かい合うための経験の場だ.このことは,同時に批評の方法へとつながっていく.経験としての書くということの意味を,考えるということの1つの方法として位置付ける,これまでの文章教室とは異なったユニークな講義.

たぶん10回以上この本は通読してます。教えられる内容も他では得られないものだけど、講義の展開の仕方もスリリングだし、語り口そのものもダイナミックで真剣で誠実。という、ぼくの好きな本の中では十指に入るものです。五指かも。まじめに数えたことないんでわからないや。まぁお薦めいたします。

追記:ごめん、3度目どころじゃなかったです。