すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

レッドマーケットに売られたい


タイトルからして臓器移植のマイナス面10個、みたいな内容かと思ったらそうでもなかった。最初から「腎臓移植をしても機能していない腎臓は体内に残される」「実は移植をせずとも3つ以上の腎臓を生まれつき持っている人が存在する」なんて始まってるしトリビアっぽい。

 ジャーナリスト、スコット・カーニーは「レッド・マーケット」という人体部分産業について詳しく調べている。こういった事業は違法であるため、多くの情報は闇の中だが、少なくとも数十億ドルのビジネスである事は間違いないそうだ。例えば、健康な一人の人間を完全に分して売ると25万ドル(3000万円)前後で取引されるそうだ。

3000万かー。思ったより安いように感じるのはなぜだろう。あれか、死亡保険金で3000万以上とか簡単に掛けられるから、死んだのにそんだけ?と思っちゃうからかな。

まぁいいや3000万で。それ先にもらって、好きに遊んで、時が来たら自分で出向いてってバラされて売られたい。余ったパーツは適当に処分してもらいたい。きっと賛同してくれる人はいると思うんですが。電車に飛び込んだりするよりずっとよくないですか?

 ちなみにレッド・マーケットというと「飲みすぎたあなたがある朝目覚めるとバスタブに横たわっていて、知らない間に臓器を取られていた」という様なストーリーを想像しがちだが、実際はしっかりとした手続きのある違法ビジネスなのだ。

 例えば2004年のインドでの津波の直後、カーニーはキドニーバリー(腎臓坂)という場所についての情報を入手した。津波直後の人々の生活は酷かった為、これは付け入るチャンスがあると思ったのか、人体部分産業の人々は挙って被災者たちへ声をかけ始めた。

 そこで彼等は被災者たちに向けて「お金の為に臓器を売りませんか」と持ち掛けたのだった。間もなくして、そこには長蛇の列が出来上がっていたと言う。

ふうん。きちんと探せば業者さん見つかりそうな気がするなぁ。

 2013年、ドイツである臓器移植にまつわるスキャンダルが発覚した。およそ100件以上の人々が重病でないにも関わらず、ドイツのある医師の手により、臓器移植の順番待ちリストの上位に乗るように改ざんされていたのだ。こういったテーブルの下での賄賂の受け渡しによって引き起こされる不公平は後を絶たず、ドイツではいま大きな問題となっている。

テーブルの下でなくテーブルの上で賄賂受け渡しするのが「◯◯ちゃんを救う会」ですよね。あの大金のほとんどは移植順番待ち列への割り込み料であるということはもっと知られてよいと思う。日本人が海外で移植手術を受けて助かったなら代わりに現地で死んでる子が1人いるかも知れないってことで。あ、いま円安だから救う会も苦しんでるのかも知れないですね。