すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

どこにいけば幸せになれるの?

4/28の記事と統合しようとして、どうしてもできなかった話。この辺がまだボクの限界か。アレがボクではないのでコレと合わせて読んでください。


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友人Yの携帯用ページのprofileは、質問→回答形式になっている。「世界平和に必要なのは?」→「世界が全て平和である必要はありません」 ……センセ、質問に答えてないよw それはともかく、こういうさらりとした言い草がYの怖いところでありボクが敬愛するところだ。


子供やオタクがなんか犯罪をやらかすと、すぐアニメやゲームの悪影響が語られる。そして「短絡的」という反論が出る。このことに関してはボクの意見はわりと保守的なほうに分類されるかもしれない。ボクは、アニメやゲームが人に悪影響を与えることは「大いにある」と考えている。もっとも逆に、それらがあるからこそ、現実世界で力を行使したいという欲望を抑えられている、という面もあると思う(どちらかと言えばこちら、つまり効用の方が大きいだろう)。

たとえばRPGの敵モンスターだけど、あれが全部、色と大きさが違うだけの立方体だったら、ゲームは楽しいと思う? いや、それを“破壊”するのもダメだな。逃げる立方体に触れるだけ、それで経験値が上がります。そんなのやりたい? あれは、どんなに抽象化されているとはいえ「生き物を殺す」行為をなぞっているからこそ楽しいんだと思う(ところでボクは、経験値のためだけに殺されていったモンスター達を供養するシステムが必要だと考えている。神田明神あたりでやればいいのではないか?)。

リアルからは戦争や殺人や各種犯罪が全て消え、バーチャル(ゲームやアニメやドラマや映画や小説)の中だけにそれらがあるような世界、そういったものを考えられるだろうか。ボクは、無理だ、と思う。いずれリアルでもやってみたくなる、と言っているのではない。外面だけ綺麗に取りつくろって、内面に暗い欲望を抱えた人間のいる世界、僕らのイメージしているのはそのレベルのものなのか? それを「平和な世界」と呼んでしまって満足できるのか?と言うことだ。ボクは、「僕らがぼんやり考えているような平和」には、「負の特性を持つもの≒悪」を、バーチャルに置いてさえ排除する必要性が要求されているのではないかと感じるのだ(「なにかをすること」と「“なにかをすること”を想像すること」で、興奮する脳の部位は同じだという研究もある)。どうも、いま僕らがなんとなく考えている「平和」は、立派すぎて手が届かないんじゃないかと思えてしまう。友人Yの言葉もこの辺りのことを言っているんじゃないかなぁ、と(勝手に)想像する。

負の特性を持つものを愛すること、不や無や非や未を好むことは僕ら人間の性状の一部であって、それはおそらく捨てることはできないだろう。まるでPTA推薦みたいに無害なゲームやアニメやドラマや映画や小説しかない世界に住みたい?(もちろんエロゲーや成年コミックやアダルトビデオなんかはもってのほかだ!) いえ、捨てるように頑張ってみてもいいですよ。でもそんなことしたら死んだ後で天国に行っちゃうよ? 白い服のヒゲのおじいさんと一緒に毎日が午後3時みたいになにも起こらない世界で甘いお菓子食べてお茶飲んで他愛もない話をみんなで延々永遠続けたい?(←ボクの天国のイメージ。でも、もっとマシなのを持ってる人がいたら教えてもらいたい)


ちゃんと書くときりがないのでごく一部/一面をクローズアップしてみたけど、こんなふうな理由で、ボクは「人間はそんなキレイにはなれないよ」と考えている。ボクは、件の列車事故のニュースを「100人超えるかな? 超えちゃうかな?」と連日ドキドキしながら見ていた。もちろんこんなことは遺族の人たちの前では絶対に口にはできない。でも、そうなのだ。

世界平和なんてきっと実現されない。それは僕らが「“真に”平和な世界とはどんなところか?」についてよく考えたことがないからだ。ほんとうに欲しいものはなんなのか、それをきちんとイメージできなければ、そこへ向かって進むことは無理だ。美しい側面だけを切り取った世界を果たして成立させられるのだろうか? ヘイワなセカイってどんなのだと思う?

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こんなようなことを、4/28の記事とミックスした思考が、現在のボクのだいたいの姿勢だ(混ぜるのが大事で、上の文章も一側面に過ぎない)。ボクは「みんなが幸せであればいい。でも、幸せでなくっても別にいい」「世界は平和であるべきだ。でも、戦争で滅んでしまってもまったく構わない」と考えている。けして真善美が実現されないということを意識の奥底に叩き込んで、なおそれを目指すことに意義はあると思う。そういう態度をひとことで表す日本語を知らないので(ないのかも知れない)、なんだか長々とした説明になってしまいました。