すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

群青色

幸福とはなにか?

幸福とは、「現在の自分が幸福であると知っている状態」のことです。それは、外部から規定されるものではありません。なぜなら、「あの人は幸福であるはずなのに、自分ではそれを知らなかった」ということは、有り得ないからです。他人から見てどれほど「幸…

「倫理的に正しいことは本当に正しいのか」

……というような検索wordsがアクセスログに残っていました。それでこの日記をリストアップするとはGoogle様もシャレがキツいよな。まぁせっかくですので、ちょっとお答えしてみたいと思います。 まず、「正しさ」という概念ですが、これは、世界をちいさな「…

「わたしはなぜ〈わたし〉なのか?」という問いについて

注:このエントリに用がある人はそれほどいません。タイトルでピンと来ない人は読まないように。 タイトルに引いた「わたしはなぜ〈わたし〉なのか?」という問いは、だいたいこのような意味です。わたしはなぜ、「この」〈わたし〉なのか? なぜ、A氏やBさ…

たったひとつの「原則」を知っていれば、あらゆる問題に対応できてしまう(脳内で)

原則:世界には「できること」と「できないこと」がある この2つ以外は存在しない 「できないこと」には、「何も使わずに宙に浮く」「未来を覗き見る」「壊れたものを元に戻す」などがある 要するに、「できないこと」とは、物理的にできないことである 「で…

あなたが“自由意思”と呼んでいるソレの正体はなにか?

ちょっと思いついたんですが。ひまな人は考えてみてください。 あなたが街中を歩いていて、なにか「あ、これは欲しい」というものが目に止まったとします。ちょっと高いものがいいですね。で、悩みます。これを買ってしまうと云々。しかしここで買わないとか…

「世界を閉じる物語」を編む

いま必要なのは、「世界をどのように終わらせるか」を考えることだ。 ─ 「大きな物語の喪失」が叫ばれて久しい(ようだ)。ぼくは「大きな物語」とは、「社会的に共有された、生きる意味を与えてくれる大きな目標」のようなものだと考えている。たとえば、よ…

The Parallel Past Theory.

namelessさんにいただいたコメント(その1/その2)や、算術師さんのエントリを読んで、ぼんやり考えていました。多くの人は、未来というものは未決定であり、自由意思において選択可能な局面がある、と考える。一部の人は、未来はあらかじめ決定されている、運…

なぜこど

「なぜこど」とは、「なぜ子供を殺してはいけないのか?」の略です。うそ。「なぜ子供を作らなくてはいけないのか?」の略です。まぁそれも嘘で、子供を作らなくてはいけない、なんてことはありません。「人を殺してはいけない」とは法律で決まっていますが…

なぜ「なぜ人を殺してはいけないのか?」と問うてはいけないのか?

わたしがやっと気づくことができた「“倫理規範を疑ってはいけない”という倫理規範が存在する」という事実。それは何を意味するのか? 「現代の日本社会においては、“なぜ人を殺してはいけないのか?”という問いを発する行為自体が、端的に悪と見なされうる」…

論理は世界を駆動しない

このエントリはつぎのちしきがあるとよりたのしくよめるでしょう。「セル・オートマトン」「ライフゲーム」 イーガン『順列都市』を読み終わりました。さいごのほうちょっと、えー?これで終わり?って感じでしたけど。で、塵理論ではなくセル・オートマトン…

無色透明な魂

たとえば、あなたがわたしの恋人だったとしますよね(あー、「たとえば」ですから。性別は適当に置き換えてください)。で、その恋人のあなたが、「万能完全コピーマシン」にうっかり入ってしまい、2人に分裂してしまった、とします。なにしろ万能で完全です…

言葉の詩的側面

言葉を詩のように使うこと。絵や音楽のように言葉を使うこと。……ってどういうことなのかちょっと説明したい。正しいとか間違いとか、誤解とか嘘とか。そういうものは、言葉を論理として使うから発生する。真実は人の数だけあるが事実はひとつだ、という。事…

いまここ(まだどこにも辿りつかない考え)

ぼくらの誰もが「ここにいる」と思っているその「ここ」というのは嘘ではないのか。考えてみる。たとえば、脳、の代わりに実はアンテナが入ってました、ということにしてみる。アンテナは電波を送受信している。相手は、どこかの研究所。その一室には、ガラ…

マシュマロ世界の詩と論理

論理的な文章とそうでない文章、というものがあって、後者を「非論理」的文章と言ってしまうとちょっと悪いイメージがあるので、詩、「詩」的文章、とここでは呼ぶことにします。もちろん「完全に論理」とか「完全に詩」というのはそれほどなくて、多くの文…

自分語り

そういや『好き好き大好き!』と『沙耶の唄』ってどっか似てるよな……とふと思って、そうか、主人公の世界観を他の登場人物の誰も理解できない/共有できないところか、と解った。と考えるとじつは『CROSS†CHANNEL』も『さよならを教えて』もそうなんでした。…

自分を宣言する

自己啓発セミナーのネタバレですので、行くつもりの人は読まないように。いやいないって普通。 セミナーの演習というか実習というかセッション?で、「自分を宣言する」というのがありました。細部はよく覚えてないのですが、だいたいはこんな感じ。 数人で1…

メモリ空間の夢

寝起き、というかまだ半分寝てるふとんのなかで考えていた。 ここにメモリを512MB積んだPCがある、として。この512MBのメモリ空間のすべてのビットが0、から、すべてのビットが1、まで。これがこのPCの可能性の全部である。ALL0からALL1までのあいだにはさま…

叨について

耳のちょっと後ろがわの、やや上(眉と同じくらいの高さ)の皮膚の下の部分に「叨」という器官があります。目が“物”を見て、耳が“音”を聞くように、叨は“惣”を啌ることができるわけですが、まぁいまどきは、惣を啌られる人にお目に掛かることは難しいようで…

Color is the sky.

以下、『ウィトゲンシュタイン・セレクション (平凡社ライブラリー)』に収められていた『論理哲学論考』の抜粋より引用します。「論考」は難しいので全部はわかりません。しかし、わかる部分もあります。 3.22 名は命題において対象を代表する。3.221 対象は…

わかりやすい倫理

良いひと:「みんな がんばろうね!」 (みんなが がんばれば きっと 良い社会になるから) 悪いひと:「みんな がんばろうね!」 (みんなが がんばってるときに 手をぬくのが おいしいんだよね) みちアキ:「みんな すこしくらい サボっても へいきだよ?…

小さな黒い箱

死とはどういうことか、ちゃんと考えること。 信仰する宗教のある人などは、一般的に言って、死後の世界や生まれ変わりがあると信じているようです。一方にはもちろんそうではない人、「死んだら終わり」と考えている人がいます。でも、こういう人たちも、た…

わたしはいらない

たとえば陰謀論者が「ユダヤの陰謀だ!」「フリーメーソンの陰謀だ!」「ピラミッド委員会の陰謀だ!」と、世界をなんでも陰謀で語ってしまうように、わたしも、あらゆる問題を「わたしとは何か?」という問いとして考えたがります。例を挙げれば、ちょっと…

タンクに潜るの巻(その2)

その1はこちら。「たんくにもぐるのまき」を変換したら「タンクにもグルの巻」となったので、なるほどeccoの宮部さんはそうである、と思った。 今回は17時半という時間ピッタシにeccoに到着。そしたら先客もおらず、「ではさっそくこちらへ」ということでい…

タンクに潜るの巻(その1)

10月10日。16時半に予約だったのですが、都営三田線(と南北線の)白金高輪の駅に着いたのはその30分も前でした。地上に出ると雨、というかその日はずっと雨です。白金高輪駅は初めて降りたのですが、駅周辺は開発中といった感じで、高層ビルがいくつかあり…

ここにいる

今日はアイソレーション・タンクについて書く、と言っておいてアレなんですが、まとまった時間が取れなかったため延期します。すみません。代わりに、その前に、まず、「なぜいまタンキングなのか?」ということを。ときどき書いてるこの“群青色”とかいうカ…

熊のダンス

「犬とデカルト」の続き。「何かがある」とはどういうことか?を、もうすこし掘り下げてみます。 みちアキこと“M”の言うところの「何か」とはどのようなものか? それは、ここでは「宇宙」や「世界」や「全て」とほぼ同じ意味だと思ってもらえればいいです…

犬とデカルト

デカルトの「我思う故に我あり」ですけど、これ、『方法序説』の原著はフランス語なので、実際は“Je pense, donc je suis.”なんだそうです。ラテン語の“Cogito ergo sum”じゃなくって。原文の発音はわかりません。で、この「我思う故に我あり」について。デ…

…か…か。

るりあさん(id:rulia046)のページで、件の質問以来「現実とフィクション」について何度か考察がなされていて、あーじぶんも考えねヴァーと思うのですが、なかなか進みません。つまるところ優先度低めのバックグラウンドタスクに設定されてしまっているようで…

A colorless soul.

たとえば、デートで、待ち合わせ場所に行った。その時彼女が「<ぼく>じゃないという以外は、まったくぼくと同じ人間」と、楽しそうに話しているのを見てしまったら。同じ顔、同じ服、性格も、記憶も同じ、ただそれは<ぼく>ではないというだけ。 Boot me …

セカイ系であるとはどのようなことか

ふつうのひとは「きみとぼく←→社会←→世界」というふうに世界認識をしている、らしいです。ぼくの場合は「ぼく←→世界」が基本になっている、と思う。世界の中に存在する各オブジェクトを、わりとフラットに見ています。「社会」にリアリティを感じません。そ…