すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

ムラカミさん

壁と卵のたとえは、正直、小説家にしては陳腐だなぁ、と思った。でももしかすると、いまのブログ界隈を見渡すに、わざとそういう様々に解釈されうるたとえを使うことで、皆がそれについて語りやすく、議論が起こりやすいような状況を作ったのかもなぁ、って気がしてきた。

でも、はしゃぎすぎだな、って感じもする。ほとんどの人は、「イスラエルが批判されたこと」より、イスラエルを「村上さんが批判したこと」のほうが、だいじで、うれしいように見える。まぁぼくも、べつにぼくの功績でもないのに日本人としてちょっとうれしいことは否めないけど。

どこかのブログで、村上さんの講演やそれについてのエントリに、パレスチナ側の視点、パレスチナの人たちは今回のエルサレム賞をどう考えるのだろう、という視点が欠けてるんじゃないかという懸念が表明されていた。村上さんのエルサレム賞受賞後の足取りがわからないのだけど、パレスチナ、見てくるんだろうか? 「小説家は特別な集団なのです。私たちは自分自身の目で見たことや、自分の手で触れたことしかすんなりとは信じないのです」ということであれば、ねぇ、わざわざイスラエルまで行ってスルーして帰ってはこない気がしませんか。

インテルの会長さん

Gizmodo Japan : インテルのバレット会長が語るパラノイア、Coreブーム、ギガヘルツの終焉


69歳とのことですが、ヤバイな、これはかっこいいオヤジ。PC好きは読むべき記事だし、そうでない人も、自分のパソコンのCPUはこんな人が作ってたのかということで、読んでもいいかなぁと(でもちょっと言葉がわからない部分もありそうだけど)。5月で引退されるようですが、こういう人がインテルを引っ張っているんですね。

優位を維持したいなら自分の目標値をアグレッシブに設定すること、これが基本だ。タダで転がり込んでくるものなど人生には何一つない。自分の目標をライバルを打ち負かすぐらい高く設定して初めて、人は成功できる。その点、我々には最高の目標があると思う。…ムーアの法則というディールだ。


「ムーアの法則」とは、インテルの創業メンバーであるゴードン・ムーアが提唱した「半導体の集積密度(≒複雑さ→性能の高さ)は18〜24ヶ月で倍になる」という、法則であり予言でもあるようなものです。車の速度は2年で倍になったりしませんが(あたりまえ)、パソコンのCPUの処理能力は、それが世に出た当初からずっとこういう倍々ゲームを続けてきており、そしてそれは現在も続いているわけです。

ちょっと分析したら君もわかると思うが、年とればとるほど人は普通コンサバになって、ムーアの法則なんて本当は起こらないんじゃないか、と心配し始めるものなのだ。だがね、そこに頭の切れる若い才能を持ってきて、こう言ってやるのさ。「おい、そこの頭の切れる若いの。俺たちはこのご老体だが、ムーアの法則をこの40年ずっと守り通してきたんだ。台無しにするなよ」。するとなんせ頭がいいから、なんとかなるんだよ。


なんとかなるんだよ。かっこえー、惚れる。次もインテルにしちゃう。