朝、商店街の中をとおる駅までの道、を歩いていると、スーパーの倉庫の窓に貼られた政党や議員のポスターをべりべりとはがしている人がいた。貼り替えるのかなー早くからご苦労さまでーと思ったら、違った。この時間によく見かける、池沼（知的障害者）の人だった。べりべりと、彼は数枚貼られていたポスターを全てはがしてしまい、それらを抱えて駅のほうへ歩き始めた。ぼくはなんだかふつふつこみ上げてくる笑いをおさえつつ、「池沼、無害じゃねえな！」と思った。こっちのほうが歩くのが速いので追い越してしまったが、ポスターどうすんだろう。あれ抱えて電車に乗ったのかなぁ。
彼はいつもロボットのように話す。抑揚なくしゃべり、最後のひともじだけ上がる。→→→→→→→→→→→↑って感じ。キノウハセンタクモノヲトリコンデタタンダ↑とかそんな感じの、報告、を、心優しいおじさんやおばさんが時々聞いてあげてるのを見かける。けれど、うんうんえらいね、と返すと次の報告が始まり、えんえんと終わらない。うんうんえらいね、さぁもういかないと遅刻するよ？ とおじさんに諭され歩き出すが、すぐまた立ち止まり振り返り、次の報告が始まってしまったりするのだ。なにが、そんな彼をしてポスターべりべりに至らしめたのか、その辺興味あるけどきっと理解はできないんだろうな。はがされちゃった政党の人は、たぶん敵対陣営の嫌がらせとでも思うんだろう。ちがうよ？ 帰りにどうなってるか見てこようと思ってたけど、iPod聴きながらでなんとなく通り過ぎてしまった。
