すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

昨日の青山→神保町日記

ミサイルより桜でしょうということで、ほぼ満開になった近所の並木を駅まで歩いた。タイ料理屋で昼食を取ってから青山のHERZ本店へ向かう。

手作り革鞄のHERZ[ヘルツ]公式通販サイト/革かばん・革カバン

めずらしく広告などクリックしたらカバンだらけのページにたどり着いた。ぼくは割とカバン好きで、部屋には吉田カバン・犬印鞄製作所・須田帆布・HeM・seto(9brand)その他のカバンや小物が転がっているわけですが、革、のカバンは無かった。しかしHERZのwebを見るとそれはもう物欲そそられまくりの大量のラインナップで、しかもなんだか革のくせに妙に安い……。吉田のビジネスバッグに1-2万足せば総革になってしまうじゃないですか。ここらでひとつくらい革のカバン買ったっていいだろ、と思い直営店に行ってみることに。

地下鉄の表参道で降りて、青山通りを渋谷方面へ歩く。と、青学前が大混雑。入学式が終わったところだったらしい。新入生とその保護者の方々で歩道が溢れかえっており通行もままならない状態。スーツ姿もビシッと決まって若々しさでキラキラしてる子たちの中にシャツにジーンズの自分ひとり混ざってしまって浮きまくりなんですがすでに迂回もできない。そしてさらに混雑に拍車を掛けているのが、彼らにいろいろ配ろうとする人たち。何かのパンフレット、封筒、サンプル、サークル勧誘のチラシ等々。歩道の両側から迫ってくる。そして、渡されそうになる。待て待てよく見るんだちがうだろ。

15分くらい掛かって青学の前を抜け、少し歩いてHERZ本店へ(普通なら表参道から5-6分と思う)。カバンだらけで幸せな感じ。あれこれ手に取って感触をみたり開けてみたり持って鏡に映ってみたり。1時間近くそんなことをやっていた。その間にもお客さんはいっぱいやってきていて、オーダーをしたり店頭にあるカバンを買っていったりしていた。かなり繁盛しているように見える。結局、最初にwebで見て良さそうと思ったモデルが実物でもやっぱり良くって、それにした。基本はオーダーしてから作成なのでできあがりは数週間後である。楽しみ。

せっかく青山なので青山ブックセンターに寄ってみる。おしゃれな本屋さんである。どのへんがおしゃれなのか。「洋書・洋雑誌が置いてある」「美術書・写真集が置いてある」「建築・デザイン関係の本が置いてある」「コミックスはセレクトされたものだけが置いてある」「ラノベは置いていない(西尾維新は可)」、こんな感じだ。入り口近辺は坂本龍一選書のコーナーになっていたのでおしゃれだと思う。とはいえ、コミックスのコーナーはやはり立ち読みの人たちがいっぱい居ておしゃれ度が落ちるかと思いきや、彼ら/彼女らの服装がおしゃれである。いたたまれないので外に出て、神保町へ向かった。

神保町はいつものように回ったけど特にこれといったものはなし。秋葉は実は今週平日に二度も行っているので行かなかった。あとはいつものように岩盤浴と飲みで終了。なに食べても美味しいと思っていた居酒屋さんで最後に変なものを引いてしまい、〆が決まらずガックリ。開発途中のメニューだったんだろうと思うことにする。

買ったものは一冊だけ。


小説の読み方~感想が語れる着眼点~ (PHP新書)

小説の読み方~感想が語れる着眼点~ (PHP新書)

好評『本の読み方スロー・リーディングの実践』の続編。P・オースター『幽霊たち』、綿矢りさ『蹴りたい背中』、伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』、美嘉『恋空』…本書では、現代の純文学、ミステリーさらにはケータイ小説も含めた計九作品を題材に、小説をより深く楽しく味わうコツをわかりやすく解説する。それぞれの読解で提示される着眼点は、読者がブログで感想を書いたり、意見を交換するうえで役に立つものばかり。作家をめざしてる人はもちろん、一般の読書ファンにとっても示唆に富んだ新しい読書論。

ぼくは読んだ本の感想をあまり書かない。ひとつには、これから読む人の楽しみや驚き・感動をわずかでも奪ってしまうことになるのではないか、という気持ちがあるからだ。というわけで「おすすめ!」と叫ぶことだけで買ってくれたらいいのになーと思うのだけどそれほどの信用度はまぁぼくは持ってないだろう。そして書かない理由のもうひとつは、最初の理由とも関連するけれど、できる限りネタバレせずに魅力を伝える語り方、という技術を持っていないためでした。この本で、そういったことができるようになるヒントが少しでも判ればいいなぁ、と思う。というか飲みながら読んでたわけですが、これ、いい本なんじゃないかなぁ。著者の誠実さと小説に対する愛みたいのが伝わってくる。そしてしかしぼくは未だに平野氏の小説自体は読んだことがないんだった。ひどい話。