すべての夢のたび。

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無宗教の追悼施設に英霊を移すには

 民主党は13日、次期衆院選後に政権を獲得した場合、靖国神社に代わる新たな国立戦没者追悼施設の建設を目指す方針を固めた。政権発足後、政府に有識者懇談会を設置し、答申を受けて建設に向けた動きを本格化させる。連立を組む予定の社民党も同日、建設計画をまとめる方針を決定した。これに対し、自民党には、建設への反発が根強い。民主党などが建設方針を打ち出したことで、追悼施設問題が衆院選の新たな争点として浮上した。


衆院選の争点となるのかは知らないですが、これ、ちょっと面白いですね。無宗教の追悼施設? そもそもそんなものが可能なのか?

細かな定義は置いといて、「靖国には英霊が祀られている」ということにします。まず、無宗教の追悼施設のハコができたとして、この英霊をそっちに移すことが必要ですよね。(エヴァのシンジの母親の墓地みたいに、ただ場所だけ用意するというんなら別ですが)

この作業(儀式)を誰がやるかというと、当然、靖国神社の宮司がやることになります。だって無宗教の施設に"権威ある祭司"なんて用意できないですからね。無宗教の祭司ってのがまず意味不明だし。スーツ着た人が書類にハンコ押して「英霊が移動しました」とか言っても有難みのカケラもないので、誰もそんなので移動させられた気にはならないでしょう。下手すると、中国政府が勝手に担ぎ出したダライ・ラマの転生者の件のように「こっちこそ本物だ」って分裂しかねない。

だからそれをやれるのは靖国の宮司しかいないと思うんですが、やりたがるのかなぁ、と。それなりの儀式が執り行われなかったら、たぶん誰も「移動した」と感じ取れないと思うんですよ。でも、嫌だと思えば、法に反しようが執行を拒否することはできると思うので。天皇の御名御璽くらい持ち出せば拒否しないのかも知れませんが、その辺はわからない。

もしかして、識者を集めてあーだこーだやって無宗教なりの儀式をアレンジして、プラス天皇によるそれっぽいなんかを付け加えれば、靖国の権威に対抗できるくらいの力は持てるかもしれないですね。靖国に勝てそうなのは天皇くらいですよねぇ。したら、靖国側が嫌がろうが英霊を抜き出すぐらいのことはできるのかもしれない。靖国も対抗して結界とか張って戦争になるかもしれませんが(笑)。


とかいろいろ考えてみるのは楽しいのですが、個人的には、まぁ難しいんじゃね、と思っています。無宗教の施設に英霊を移動ってやっぱり無理があるし、追悼のための場所だけ用意しても、議員くらいは行くかもですが、いま靖国に行ってる人はそのままそっち行くでしょうし。ていうかそもそも、中国韓国は「自分たちを苦しめた連中を祀って参拝してるのが不快だ!」って感情なんだろうから、そんなの作ってもべつになにも変わらないんじゃ……って気がするんですよね。それを言っちゃおしまいです?