すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

老人の数を減らすには

人口減少が始まったということは、私たちの集団がその集団の意思として「人口が多すぎるから個体数を抑制しよう」と判断したからである。


うんうん。ぼくもそんなふうに思ってました。だれも本気になって少子化対策を行おうとしないのは、結局そういうことなんだろうと思う。それでも構わない、ってみんなが思ってるからなんだと。引用した一文にぶつかって「然り」と思ったので、以降は読んでません。

医療技術が発達して、平均寿命がどんどん延びてるのがよくないと思うんですけどね。人は生きなくてはならない、という古い観念があるから、みずから身を退くことは許されていない。世代間の人口バランスが崩れ、引退した人たちを支える若い人たちの負担がどんどん重くなっていく。

老人に「死ね」とは言えません。しかし老人は減らさなくてはならない。ならば、どうするか?

そこで若い人たちは、じぶんたち若い世代の数を減らすことで、「将来老人になる人の数を減らす」ことを選択したんじゃないでしょうか。このまま行けば、数十年後(いま生きている老人が全て自然死を迎えたころ)には、老年人口はいまよりぐんと減っているはずです。

もちろん、一度崩れてしまったバランスを正常に戻そうとするためには、いつかどこかで誰かが、ぐっ、と踏ん張ることが必要です。割りを食う、と言ってもいい。それがまさに「いまの日本に生きる若い人たち」なんじゃないですかね。そのことを、彼ら/彼女らは、あえて引き受ける覚悟をしたのではないでしょうか?

まぁ当人たちにその自覚はないのではないかと思いますが。でも、こうなる、というかこうなっていくでしょう、この国は。