すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

たまにはレス

珍しく反応します。一昨日書いた「この世界が仮想現実ではないことの証明」へのブクマから。


id:rag_enのひと。

最低でも2つ問題点があって、一つは「世界が終わるまでは世界は続いている」のでそもそも証明になっていないという点。もう一つは、シュミレートする側が、される側にシュミレートさせられてる可能性が抜けてる点。


1つ目は問題点ではないと思われます。無限に入れ子になっている世界からランダムにひとつを選び出します。そのとき、その世界の内側にもまた無限に世界が続いています。ところが、「その世界」と「一番外側の世界」の間にも無限に世界があるのです(無限の性質とはそういうものです)。ですから、足を引っ掛けて電源コードを抜いてしまう確率がいくら小さかろうが、ゼロではないものに「掛ける無限」をすることになるので、それは必ず起こることになります。同じ原理で、それは「いつか起こる」のではなく「いま起こる」のです。故に、「世界が終わるまでは世界は続いている」ではなく、世界はそもそも続かないのです。

……まぁ上の講釈でもいろいろ故意に無視している部分はありますが。あと2つ目の問題点(シミュレート、ですよね)は言いたいことがよくわからないのでパスさせてください。


id:ROYGBさん。

シミュレートを繰り返すと動作速度がどんどん落ちるような。


速度はここではおそらく問題ではありません。これが例えばPCでPCをエミュレートする場合なら、事実としてエミュレートされる側はする側より遅いでしょう。しかし、仮想世界ということで考えるなら、何も問題にはならないと考えられます。速度差が問題になるのは外部世界か内部世界とやりとりをする場合だけでしょう。

ウラシマ効果のように、こちらが主観時間で1年ロケットで飛んでる間に地球では100年経っているかもしれない、という場合でも、別に地球に戻ってこなければそんなことは問題にはなりません。もしかしてわたしたちのいるこの世界はシミュレーションで、ここでの1日が外部では1年くらいになっていたりしても、わたしたちには「わたしたちが遅い」のではなく「外の世界が速い」としか感じられないでしょう。仮に速度差がN倍であったとしても、N倍だけ外部世界での実行が継続するのなら、内部世界での処理内容は一緒です。

というわけで、速い遅いではなく、問題はたぶん、できるかできないかだけになるんだと思います。でも、入れ子が深くなると、一番外側の世界では宇宙の一生くらいの時間を掛けても、内部では一瞬すら経過しない、ということはあるかもしれないですね。